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裕翔 { 今度の日曜空いてる?)
俺が熱出したあの日から早くも3週間。
病み上がりなのに立て続けに仕事が入って、やることは山済みで……
また熱出すんじゃないかと思ったくらい。
そんな地獄のような日々を終え、見計らったかのように裕翔から連絡がきた。
山田 {空いてる。)
{行きたいとこ決めとけ。)
少し、素っ気なかっただろうか。
いやでもただの友達なんだしこんなもんだろ。
連絡一つにごちゃごちゃ考えてる自分にちょっとイライラ。
"ただの友達"っていうのがどんなものだったかが思い出せなくて、またイライラ。
一応友達はいたはずだけど、そんなのどうでもいいと思うほど。
あの頃の俺は"裕翔くん"に夢中で………
「馬鹿みて……」
ただの友達は、友達に"好意"を向けたりしない。
そんくらいは、分かってる。
*
「お待たせ!」
「おせーよ。」
「え?でも時間ピッタじゃ…」
「うっせーな、俺は基本10分前行動なんだよ。」
「えー…はいはい、笑」
約束の日曜。
看病のお礼と久しぶりの再会を祝して裕翔に飯を奢る予定。
いい大人が待ち合わせまでして休日に外出って、
これじゃまるで……
「デートみたいだね。」
「はい…?!?!」
「ちょっとやま、いきなりデカい声出さないでよ笑」
「いやいや、は?!お、おま、お前が!へ、変なこと言うかりゃだろ?!?!?!////」
「動揺しすぎって笑 冗談だよ。」
「当たり前だ!!////」
冗談じゃなかったらやばいだろ!!!!!!
コイツはなんなんだ?!
何がしたい!!俺を殺す気か?!?!
つかつか、なんでこんな焦ってんだよ俺は…///
でも正直……
同じことを考えていたことが少し、少しだけ…
嬉しいな…なんて………
「やま?」
「はい!?///」
「話聞いてた?」
「聞いてないっ!!!!///」
「もー…どこ行く?って」
「…あ?決めとけっつったじゃん。お前はどこ行きたいんだよ。」
「やまが行きたいとこ。」
「はぁ?…はぁ、そういうのいいから。」
「じゃあ、カフェ。」
「え?」
「やま、好きだったでしょ。カフェ巡り。高校の時よく2人でしたよね。」
「………わすれた。////」
コイツはほんとに……
一体全体俺をどうしたいというのだ。
ただの友達にこんなドキドキさせられている俺は……
そうとうやばい。
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ひじり(プロフ) - 山田くんが、等身大の悩みを抱えた男の子って感じで、可愛くて愛おしいです!裕翔くんの気持ちも気になりますっ!なんだかどんどん続きが読みたくなっちゃいました!ステキなゆとやまをありがとうございます!!頑張ってくださいっ!!!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2018年3月25日 20時