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>>13 ページ15

裕翔 { 今度の日曜空いてる?)




俺が熱出したあの日から早くも3週間。


病み上がりなのに立て続けに仕事が入って、やることは山済みで……

また熱出すんじゃないかと思ったくらい。


そんな地獄のような日々を終え、見計らったかのように裕翔から連絡がきた。



山田 {空いてる。)

{行きたいとこ決めとけ。)





少し、素っ気なかっただろうか。

いやでもただの友達なんだしこんなもんだろ。





連絡一つにごちゃごちゃ考えてる自分にちょっとイライラ。

"ただの友達"っていうのがどんなものだったかが思い出せなくて、またイライラ。


一応友達はいたはずだけど、そんなのどうでもいいと思うほど。




あの頃の俺は"裕翔くん"に夢中で………





「馬鹿みて……」





ただの友達は、友達に"好意"を向けたりしない。

そんくらいは、分かってる。









「お待たせ!」

「おせーよ。」

「え?でも時間ピッタじゃ…」

「うっせーな、俺は基本10分前行動なんだよ。」

「えー…はいはい、笑」




約束の日曜。

看病のお礼と久しぶりの再会を祝して裕翔に飯を奢る予定。


いい大人が待ち合わせまでして休日に外出って、


これじゃまるで……



「デートみたいだね。」

「はい…?!?!」

「ちょっとやま、いきなりデカい声出さないでよ笑」

「いやいや、は?!お、おま、お前が!へ、変なこと言うかりゃだろ?!?!?!////」

「動揺しすぎって笑 冗談だよ。」

「当たり前だ!!////」




冗談じゃなかったらやばいだろ!!!!!!



コイツはなんなんだ?!

何がしたい!!俺を殺す気か?!?!



つかつか、なんでこんな焦ってんだよ俺は…///




でも正直……



同じことを考えていたことが少し、少しだけ…

嬉しいな…なんて………





「やま?」

「はい!?///」

「話聞いてた?」

「聞いてないっ!!!!///」

「もー…どこ行く?って」

「…あ?決めとけっつったじゃん。お前はどこ行きたいんだよ。」

「やまが行きたいとこ。」

「はぁ?…はぁ、そういうのいいから。」

「じゃあ、カフェ。」

「え?」

「やま、好きだったでしょ。カフェ巡り。高校の時よく2人でしたよね。」

「………わすれた。////」





コイツはほんとに……

一体全体俺をどうしたいというのだ。






ただの友達にこんなドキドキさせられている俺は……





そうとうやばい。

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ひじり(プロフ) - 山田くんが、等身大の悩みを抱えた男の子って感じで、可愛くて愛おしいです!裕翔くんの気持ちも気になりますっ!なんだかどんどん続きが読みたくなっちゃいました!ステキなゆとやまをありがとうございます!!頑張ってくださいっ!!!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2018年3月25日 20時

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