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ピピピピッ

カチッ



「……」


いつもと同じように目覚ましの音で目を覚まして顔を洗いに部屋を出る。




嫌な夢を見た。

思い出したくもない、俺の最低な失恋の夢。



全部間違っていたのは俺だと気付かされた時の…






「はぁ…忘れよ…」


なんて言って忘れられるようなことじゃないのに。






いつものように顔を洗って朝飯を作ってスーツに着替える。



特に好きなものも特技もなかった俺は、そのまま何となく普通の会社員になった。



大学もあえて知り合いのいない所を選んだし、早く自立したかったから知り合いのいない所に部屋を借りて一人暮らし中。



知らない場所は不安でいっぱいだったけど、今はもうだいぶ慣れた。






「おはよう、涼介。」



先輩の薮ちゃんこと薮 宏太さん。

俺の務める会社でバリバリ仕事の出来るエリート。

みんなの憧れ。




「おはようございますっ」

「昨日顔色悪かったけど、大丈夫か?」

「あ、と…ちょっと頭痛かったんですけど寝たらすっかり治りましたっ////」

「そっか笑 なんかあったらちゃんと言えよ?無理は禁物ですっ。」

「いてっ」





ペチっと叩かれたおでこが熱い。




俺の誰にも言えない秘密。





「はいっ////」







俺は今も男が好き。






それも先輩の、薮ちゃんが好きだ。

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ひじり(プロフ) - 山田くんが、等身大の悩みを抱えた男の子って感じで、可愛くて愛おしいです!裕翔くんの気持ちも気になりますっ!なんだかどんどん続きが読みたくなっちゃいました!ステキなゆとやまをありがとうございます!!頑張ってくださいっ!!!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2018年3月25日 20時

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