決意 ページ7
ケイの死から、完璧に立ち直ったわけではない。
ただ、私の周りの大切な人達の存在に、やっと気がつけたところだった。
7年かかったの。
自分の人生を歩こうと思えるようになるまで...
それなのに...
あの男の目
7年前と全く変わってなかった。
あの男から流れ込んできた思考
ケイの命を奪ってもなお、変わらぬ、
私への歪んだ想い
わかってしまった
あの男が、変わることはない。
私がいる限り、追ってくる
私がいる限り、終わらない
カイトさんは、どうしたって私を放っておく事は出来ないと思う。
あの男が、カイトさんを見たら、たぶん気がついてしまう。
私が大切に想っている人だと...
絶対に、ケイのようにはさせない。
カイトさんを守りたい。
以前の私なら...自分を終わらせようと思ったかもしれない。
でも、今は違う。
沢山の人達に支えられて生きてきたと知った。
私の傍で支え続けてくれたカイトさんの想いを無駄にしたくない。
皆を悲しませたりしない。
胸に引っかかるのは、クォンさん
酷い事を言ってしまった...
でも、後悔はしていない。
クォンさんは、私なんかに構ってる人じゃない。
沢山の人達に夢を与え、
沢山の人達に唄を届けなきゃ。
あなたの持ってるパワーに引っ張られて、
立ち上がる事が出来た。
真っ直ぐなあなたのお陰で、
隠してた気持ちに向き合う事が出来た。
これで充分
もう二度と会うことはない。
どうか、幸せでいて。
大切な人達のお陰で開きかけた未来の扉
大切な人達を守るために、閉じる覚悟を決めた
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作者名:yui | 作成日時:2017年11月20日 14時