Y-K ページ28
飛行機に乗るかどうか直前まで迷った。
怖い
ただ...怖かった。
やっぱり辞めよう...
引き返そうとした時、
スマホが震えた。
画面にはカイトさんの名前
出ちゃダメ！
出たら、会いたくなる。
迷ってる間も鳴り続けるスマホ。
出ちゃいけないと思いながらも、
コールが終わってしまうと思うと切なくて...苦しくて...
我慢しきれなかった
ｶｲﾄ「A？」
カイトさんの声...胸が苦しい
A「うん」
ｶｲﾄ「飛行機乗れよ(笑)」
A「え？」
ｶｲﾄ「どうせ、帰ろうとしてんだろ？」
A「どうして...」
ｶｲﾄ「お前の事は、お見通しだよ(笑)」
A「...ゴメン...やっぱり...」
ｶｲﾄ「怖いか？」
A「...」
ｶｲﾄ「俺が傍にいるって言っても？」
A「...」
ｶｲﾄ「おい！そこは、それなら怖くないって言うとこだろ？(笑)」
A「...そうかも(笑)」
ｶｲﾄ「一人で乗れるか？」
A「...うん。」
ｶｲﾄ「なーんだ...それなら来なくても良かったな(笑)」
A「え？」
ｶｲﾄ「後ろ向いてみ(笑)」
A「！！！！」
息が止まった。
一瞬で涙が溢れた。
会いたくて...恋しくて...傍に居たいと願った人が目の前にいた。
立ち尽くす私にゆっくり近づいて優しく包み込むように抱き締めてくれた愛しい人。
ｶｲﾄ「バカ...傍にいるって言ったろ？」
ｶｲﾄ「俺の傍から離れるな。」
A「でも...」
ｶｲﾄ「あ、いい忘れてた。」
A「？」
ｶｲﾄ「A、好きだよ。一生な」
こんな言葉を聞いたら、離れることなんて出来ないよ。
A「私もあなたが好きです。たぶん一生」
その言葉を聞いて、
抱き締めていた私の肩を掴んで、自分から引き剥がし
ｶｲﾄ「おい！たぶんって何だよ！」
A「あれ？何で言ったんだろう？あの...間違ったの！もう一回...(焦)」
こういう場面で、何でこうなっちゃうかな...(泣)
もう！私のバカ！！
ｶｲﾄ「俺が好きなのは、間違ってないか？(笑)」
頭がとれるんじゃないかってくらい、何度も頷いた。
ｶｲﾄ「そこ間違ってないなら、いいよ(笑)」
頷き続ける私の頬を両手で包み、止めてくれた。
A「本当にごめんなさい。私.」
ｶｲﾄ「しっ！黙って...」
カイトさんが私に優しいキスをした。
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作者名：yui | 作成日時：2017年11月20日 14時
