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まるで蛇に睨まれた蛙。
硬直した私の体は全く動かなくなって、
背後に居る彼に怯えていた。
油の差されていない、
錆び付いた人形のようにギギギッと振り返れば、
ジェシーくんがジッと、こちらを見つめていた。
ジェシー「ねぇ何あの報道？嘘だよね？大丈夫分かってるよ。Aちゃんは俺のだもんね。」
扉の開く音とか、何もしなかった。
ただ、彼はそこに居た。
いつもは「Aさん」呼びなのに、
今ジェシーくんは私のことを「Aちゃん」と呼んだ。
まるであの赤いファンレターの差出人のように。
ジェシー「実はね、俺昔からAちゃんのファンなの。Aちゃんを追って、この世界に入ったんだよ。せっかく手に入れたのに…手放すわけないじゃん。」
A「ジェシー、くん。」
ジェシー「俺からの愛、伝わってたでしょ？」
A「あんなの、愛じゃない。…愛じゃないよ。……凄く、怖かった。」
私が掘り出した、今までの犯行。
それらを見回しながら言う彼。
これを見ても、彼は「愛」と言えるのか。
じりじり、となんとか足に力を入れて、
彼から距離をとる。
早くここから逃げなきゃ。
頭の中でずっと、
危険警報が鳴り響いている。
けれど、パシッと腕を取られ、
強引にジェシーくんの方へ引っ張られる。
ジェシー「………どこ行こうとしてんの？」
「ひっ」と自分の喉から声が出た。
ギリギリと腕を握られ、痛みで涙が出てくる。
ジェシー「警察？それなら全然平気だし良いけど…、あの男のとこに行こうとするなら、許さないよ。幾らAちゃんでも許さない。」
A「っ…？…あ、あの俳優さんとは何でもないよ。昔から良くしてもらってる兄みたいな人でっ…。」
ジェシー「……そう思ってるのは、Aちゃんだけだよ。ダメだよね。Aちゃんは俺のもので、俺はAちゃんのものなのに。」
目を合わせていた彼の視線が、
私の目から唇、首、胸元へと移る。
ジェシー「Aちゃんの"心"は、俺のものじゃん。」
5回目は、
今までの人生の中で、
一番思い出したくない一生だ。
お互いの首にネクタイが絡まってるのに、
キツくて、苦しくて、涙が出ているのに、
彼は微笑っていた。
「Aちゃんを知ってるのは俺だけで良いよね」
Zebra
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Shiona(プロフ) - 菫さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2022年12月2日 23時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - まさかの全員集合！？これはきょもも来る感じですね！！更新待ってます！！ (2022年11月29日 21時) (レス) @page43 id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - 菫さん» さてどうでしょう( ・∀・)いつもコメントありがとうございます。お互い体調に気を付けましょうね。 (2022年9月28日 11時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - バード、ライオンってことはjungleに関係してくるんですか！？人生6回目って言ってたから多分スト全員の回来ますよねこれ！！次は誰かなってめっちゃ楽しみにしてます！！寒くなってきたのでお体に気をつけてください！ (2022年9月26日 17時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - 菫さん» 前作に引き続きありがとうございます(^-^)楽しんで頂けたらと思います。 (2022年9月20日 22時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2022年9月1日 22時
