Ｔｏｐａｚ (ページ37)

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思い出の＿7 ページ37

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慧「よーし！涼ちゃん、慧くん頑張るから応援してて」

涼「………」

顔を横に向けてじーっと俺を見て、瞬きで返事をする。

ベッドじゃないから辛くなってるのかな……

一刻も早く、美味しいうどんを作って涼介に食べてもらわないと！

………作ったこと無いんだけど、俺には必殺アイテムがある。

ぽちぽちぽち……鍋焼きうどんと検索すればずらーっとレシピが出てくるんだから便利。

慧「完成～！涼ちゃん、出来たよ。慧くん特製鍋焼きうどん」

涼「…いらない……」

慧「えー美味しそうだよ？……涼ちゃんが食べないなら慧くんが食べちゃおっ……んー、美味しい！すごく美味しい、世界一の鍋焼きうどんだ～美味しいなぁ、涼ちゃんも食べてほしいな～？」

大袈裟ではなく、本当に美味しいのが出来たから単純に食べてもらいたい。

涼介の目を見つめながら訴える……と、

涼「………けぇくん…りょうちゃんも、いっしょ…」

慧「ん、一緒ね。お口開けてごらん、あーん」

涼「…ぁむ、……ん、おいち…」

慧「あー可愛い、涼ちゃん食べれたね！もっと食べる？」

涼「ぅん……」

お口を開けて待っている涼介が可愛すぎて手が止まりかける……焦らしすぎは駄目だね。

麺を細かく切ってあげて持っていくと、もぐもぐ時間をかけて咀嚼していて。

ごっくんすると、また小さく口を開ける。

慧「いっぱい食べたね、もうお腹いっぱいかな？」

涼「…ごちそ、しゃま…でした……」

お腹が満たされて眠そうにしながら喋るから舌っ足らずになってくる涼介。

……可愛すぎて俺の心も満たされる。

慧「お薬飲んだら、またおねんねしようね」

涼「けぇくんの…うどん、おいちかったぁ……」

何度も言うけどさ………こんなに可愛く美味しかった♡って言う子いる？

この日から完全に、俺の得意料理は卵かけご飯から鍋焼きうどんに変わった。

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【思い出の】はこれで終わりです。

そして、今年の更新納めでした！

hit数も評価もすごく伸びていて嬉しかったです。

2019年もありがとうございました！
また来年もよろしくお願いいたします(⋆ᵕᴗᵕ⋆)

それでは皆様よいお年を…！

＿＿＿2019年12月31日夢莉