Ｔｏｐａｚ (ページ27)

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小さな背中＿4 ページ27

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少し気が緩んだら………ふっと意識が飛びそうになる。

危ない……このくらいで………

慧「涼ちゃん、大丈夫？帰ってきてから休んでないんでしょ？」

涼「大丈夫…」

気付かれないようにソファに座ると隣にちょこんと侑李も来て。
下から顔を覗かれるから、笑顔を作ってみせた。

侑「りょおすけ…？」

慧「大貴お兄ちゃん酷いよねぇ、涼ちゃん一人にするなんて」

涼「たまには……俺も代わらなくちゃ、さ…」

大ちゃんにばかり負担を掛けたら駄目だ…俺もやらないと………

………今は慧くんに任せちゃったけど、他にも溜まっていることはある…家事に休みは無い。

慧「涼ちゃん、着替えてきなよ」

正直、立ち上がる力も残っていないけど……うんと返事をして階段を上がっていく。

大ちゃんと軽く廊下で何か話したけど、頭がボーッとしててよく分からない……

涼「はぁ……、んっ……」

……部屋……ベッド………それが目に写ると、もういいかなって……

全身の力が抜け、倒れて感じるフローリングの硬さとカーペットの暖かさに涙が溢れた。

泣くとさらに頭痛は増すし、体は熱くなるのにガタガタ震えて。

涼「…ﾊｱﾊｱっ……、ぅ……」

せめてベッドまで上がりたいけど……もう動けない…

涼「っん……ぅう゛っ……ｹﾎｯ……」

大「涼介っ……！」

涼「…ぃ、っ………ぅ……」

誰かが俺の体を仰向けにしたことで、頭がぐわんぐわんと揺すられているみたいになって……胃からせり上がってくる。

慧「大ちゃ～ん？涼ちゃ～ん、まだぁ？」

大「慧！涼介がっ」

慧「っ…？！」

いくつかの声がしたけど、分からない。

我慢も限界……素直に全て吐き出して、意識を手放した。