Ｔｏｐａｚ (ページ16)

今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:411,882 hit

ぼくのもの＿1 ページ16

涼介side

学校から帰ってくると……疲れきった大ちゃんがいて。

涼「……ただいま」

大「あ、りょ…「りょおすけー！」」

侑「りょおすけ、おかえり！ゆうり、あいたかったの！」

大「くはぁっ………」

二人の様子からして………状況を察しました。

あれが来ちゃったんですね………

涼「侑李、俺着替えてくるからちょっとだけ大ちゃんと待ってて」

侑「……いやっ」

涼「すぐ戻ってくるよ？」

侑李はいやいや首を振って俺の足に巻き付く。

あるんだよ、たまーに。
俺とずっと一緒じゃなきゃ泣き出す……甘えん坊デーが。

涼「………仕方無いか……なにして遊ぶ？」

侑「おひめさまごっこ！」

………何かおかしい気もするけど……可愛いから問題はない。

保育園で作ったらしい王冠を被って玩具の剣を持つ姿は、どちらかというと王さま……だけど可愛いから問題はない。

侑「あ、りょおすけはずっとゆうりをだっこしてるの！」

涼「えー？そうなの？」

侑「そおなの！はやくぅっ！」

涼「わがままなお姫様だなぁ」

持ち上げた侑李は以前よりも重くなっていて。

油断してよろけそうになったけど、嬉しそうににこっとするから………ころっと簡単に転がされてしまう。

侑「あのね、あのね…りょおすけぇ…」

大「…………何で俺じゃダメなんだよ……」

大ちゃんは残念そうにしてるけどね、俺は結構大変なんだよ？

何をするにもずっとべったり。少しでも離れようものなら大泣きで………誰にも手がつけられなくなる。

涼「侑李はブロックがいいですか？それともお絵描き？」

侑「んー………おえかきする」

とのことなので、大ちゃんを顎で使って、画用紙やクレヨンを用意させて。

両手が塞がってるんだから文句は言わせない。