お兄ちゃん、いかないで【鬼滅の刃】

13話 ページ13

善逸「A、俺は、俺はね、ほんとにヘタレだし、弱いし、すぐに泣くけどさ、先生やAが俺にかけてくれた時間や、苦労は絶対に無駄にしたくないって思うよ。
お前への気持ちも、本当だから。
何よりも好きだよ。」


頬が熱くなる。

花みたいな香りがする可愛いAからは、ほわほわした良い匂いもする。


俺に抱きついて離れないAは、ゆっくりと上を向いて俺の頬に口付けをした。


善逸「………はっ！？な、なにやってんの？！！」


A「えへへ、あのね、善逸君が生きてるだけで、私も先生も、お兄ちゃんだって、嬉しいんだよ。」


善逸「A…ありがとう…俺、頑張るね。」









A「15日たつの、すごくはやかったね…」


善逸「うん…もう寿命が尽きそう…」


慈悟郎「うじうじするな！！はやく行け！」


善逸「行くってば！行きますよー！！
俺が死んだらじいちゃんのせいだよ！」



先生はプンスカしている善逸君の目の前で仁王立ちし、はやく行け、と連呼している。



善逸「じいちゃん、A、おれ2人が大好きだよ！！今までありがとう！！」


慈悟郎「ウム！しっかりやるんじゃぞ！」


A「気をつけてね。また時間ができたら、いつでも帰ってきてね。」


善逸「うん！ありがとう！」


切り火を切り、善逸君が見えなくなるまで見送る。


…あ、女の子に話しかけてる。

あ、殴られた。



お嫁さんにしてくれるって、本当かなあ。

でも、信じて待ち続けよう。

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