47 ページ47
.
LH「……ココだ」
XM「…いる、のかな……っ？」
LH「いるって、お前が信じないでどうするの」
XM「…あぁ、っ」
手が震える
もしも、いるなら
俺との関係がわからなくても
俺の名前を忘れていても
…俺自体を忘れていたとしても
会える以上の喜びは求めないから
.
.
.
Aに会いたいんだよ
LH「行こう」
XM「…ッ、」
いるって、信じなきゃどうするのって
そんなの言われても分からない
だっていなかったら？
いるって信じたのに、いなかったら？
今度こそもう望みがなくなるんだ
…もう、これが最後のチャンスなのかもしれない
LH「…あの、ド・Aって患者はいますか？」
手足が震える俺の代わりに受付係に質問をするルハナ
いないって、言わないで
受付「血族関係はありますか？」
LH「……ない、です」
受付「…配偶者様は、、」
LH「それも、いないです…」
受付「でしたら教える事は出来ません。」
……なんで？
XM「お願いします、いるかいないかだけでも…！」
受付「いえ、ですから……ッ」
LH「やめろ、ミンソガ」
XM「お願いします、お願いします、っ！！」
受付「お客様、少し声のボリュームを……」
XM「…いるか、いないかだけ……っ」
会えるって信じてたんだよ、俺
教えるくらいいいだろ、？
LH「ミンソガ」
XM「…会えるって、俺信じてた……っ」
LH「……」
XM「お前が、信じろって…言っただろ、！！」
違う
違う
怒鳴りたいんじゃない
XM「…もう、俺無理だよ……ッ、」
本当に、いると思ってたんだ
たった一週間の入院生活だったけど
その一週間頑張れたのは、会えると思ってたから
この病院に来たら、いると思ってたから
「誰ですか？」って言われる覚悟もしてた
Aの顔を見ることができて
声を聞くことができて
話しかけてくれて
Aの視界に見知らぬ人となった俺が入っても
良いと、思ってた
XM「おれ、、会いたいよ…っ」
潰れるくらい強く抱きしめて、愛してるって言いたかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱぉるぅ(プロフ) - うなぎさん» ドラマ！？有難うございます....！！ (2018年7月13日 14時) (
レス) id: 6910621be3 (このIDを非表示/違反報告)
うなぎ - 本当に素晴らしい作品に出会ってしまいました。ドラマのような、世界に引き込まれる素敵な小説に出会えた私は本当に幸せです…！続編へ行く前にコメントをしなくちゃ！と使命感にかられてコメントさせていただきました。続編行ってきます！これからも頑張ってください！ (2018年7月12日 16時) (レス) id: 013e93df86 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぉるぅ(プロフ) - シュアさん» はい！病名は後々出そうと思ってたのですがまさにその設定です。笑 (2018年4月8日 22時) (レス) id: 6910621be3 (このIDを非表示/違反報告)
シュア - 主人公は、若年性アルツハイマーですか？ (2018年4月8日 21時) (レス) id: 32a3bf87ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱぉるぅ
| 作成日時：2018年3月25日 2時
