21 ページ22
とんとんと、ボールペンで頬をつつきながら棺桶近くの机にグデンとなる。
やばい、なんも降りてこない……。
「んー………?」
「どうしたのじゃ、Aちゃんや」
「ここのフレーズ、○○っ子って入れたいんですけど、しっくり来なくって……」
『憎まれっ子世に憚る』みたいな感じがほしいけど、○○っ子が出てこない。
5分くらい悩んでも、出てこない。
私こんなに語彙力なかったっけ……?
「…これ、双子の曲か?」
「……そう、なんですけど」
「あいつらなら、『イタズラっ子』でいいんじゃねえか?」
……ああ…、なるほど……いや、でもなあ……?
「でもそうしたら、ここのリズムがおかしくなって……あ、違う、こうしたらいいんだ…」
「解決したようで何よりじゃ」
1つの躓きがなくなったら、後はだいぶ楽に早くペンが進んでいった。インクが少しずつ薄くなっていって、そろそろ新しいの買わなくちゃかな……なんて思う。
この曲の最後の1文字を書いて、いらない紙を探す。
だいぶ前に使った付箋が筆箱の中に入ってた。
…これ、昨年に破れたから捨てようと思ってそのままにしてたやつだ。さっさと捨てよ……。
「あぁぁー………」
「うるせえA」
「だってインクが…」
確か今日ひなた君がご飯当番だよね…、一緒にスーパー行こ…。
あ、オレンジも買い足しとこ。あとは…赤シートのおっきいやつ、買っとこうかな……。
脳内でメモをしてると、スマホがブブッと通知を知らせた。
ひなた君からで、今すぐ1-Aに来て、との事。
…めんどくさ……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 267人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼乃(プロフ) - 零さん» コメントと共に優しいお言葉ありがとうございます！一年半更新を止めてしまうことになり申し訳ないですが、精一杯頑張ります！ありがとうございます！！ (2022年6月2日 18時) (
レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんにちはコメント失礼します。 初めの方から読んでいた一読者です。無事合格出来ることを祈ってます。頑張って下さいね☺️体調等には気をつけて (2022年6月2日 18時) (レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼乃 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年9月11日 22時
