【実況者】君の彼女になりたい Ⅱ【Fj/Ky】 (ページ7)

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レトさんとお腹いっぱい食べた。「好きなもの頼んでええで！今日は！」なんて言うから調子に乗ってデザートも頼んでしまった。…申し訳ない。

レ「家着くまで寝とき？着いたら起こしてあげるよ。」

今日はとことん甘やかされたからか、なんだか吹っ切れてその言葉にも甘えさせてもうことにした。お腹がいっぱいだったから目を閉じると睡魔が襲ってくる。心地いい音楽に耳を傾けて、そのまま意識を飛ばした。

どれくらい寝たんだろうか。

レ「Aちゃん！着いたよ！起きて！」

優しく起される。目を開けると見慣れた景色。

レ「ホラ、中入ろう。」

最後までエスコートしてくれるレトさん。今日は、…感情がぐちゃぐちゃな日だったなぁ。

心地良い疲労感と、倦怠感。今日は、もう、何もしなくてもいいか。
リビングにいるお兄ちゃんに「今日はご飯作れそうにないから、近くのコンビニで買ってきてね。」と声をかけてそのまま部屋に向かって、閉じこもった。

暫く今日を思い出して部屋の天井と睨めっこをしていると

牛「…入るぞ。」

滅多に私の部屋に来ないお兄ちゃんの声がする。びっくりして散乱した服を隠して「いいよ。」と声をかけた。

牛「…うわ、お前、片付けしろよ？」

「うるさいなぁ、女の子の部屋に入って言うことじゃないじゃん…？！？！」

牛「…まぁ、そうだな。ごめんごめん。」

……わかりやすく歯切れが悪い。

牛「ちょっと話したいことあるんだけど…いいか？」

「うん、いいよ。」

牛「…ここ座れ。」

私のベッドに座ったお兄ちゃんが自分の隣を優しくトントン、と叩く。言われるままにそこに座った。

…お兄ちゃんも全部知ってるのだろうか。

牛「今日、どうだった？」

「…んー…今日は、ね。楽しかったよ！レトさんがね、美味しいオムライス食べさせて…くれ…て。」

牛「本当に？兄ちゃんに嘘つくなよ？」

お兄ちゃんが自分のことを『兄ちゃん』って言う時は、…甘えていいんだって証。

「うそ、…きょ、今日ね。学校に行ったら、私の作品が、…ズタズタに…」

声が震える。

「で、でも、…それは事故で、…いや、西野さんって子が…謝ってくれて、ちゃんと…だから。」

「………許したの。」

線が切れたみたいに貯めていた涙は呆気なく溢れた。今日1回も泣かなかったのに。…なんでだろう。