変なやつ同士 ページ29
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Aside
A｢……お、さむ｣
自分を包んだよく知ったその香りに、思わず彼の制服を掴む。
治の腕の中だと気づくのに、そう時間はかからなかった。
治｢もう関わらんとこ思ても、最低限しか会話せんようにしても、いつの間にか目で追ってしもてん。｣
A｢……｣
治｢……ほんまアホらしいわ。突き放したつもりで、離れられんなっとるの自分なんやから。｣
顔に手のひらが触れ、上を向かされたと思えば
切なそうに顔を歪める治と視線が絡んで。
治｢……堪忍する。……やっぱ好きや。｣
A｢……っ、｣
酷く優しい指が、私の目元を拭った。
治｢…さっきのって、現在進行形でええんよな？｣
A｢……は、……｣
治｢せやから、さっきの言葉は今も有効かって…｣
A｢当たり前でしょ…！頭悪いのに変に言葉使いこなそうとしないでよ。｣
治｢……お前な、………｣
A｢変なこと言うから涙引っ込んだじゃん。｣
さっきの雰囲気はどこへやら。
私たちに恋愛漫画みたいなシーンは5分と持たないらしい。
治｢その変なこと言う奴のこと好きになったのはどこのどいつや。｣
A｢え、なに、私も変人って言いたいの？｣
治｢別に？｣
A｢じゃあその変人のこと思い切り突き放したくせに、結局嫌いになれませんでしたとかメソメソしてたのはどこの誰ですか。｣
治｢なっ！？メソメソしてへんわ！｣
A｢�猯イ譴蕕譴鵑覆辰箸襪里麓�分なんやから�瓠�｣
治｢真似すんなや！｣
キッと睨むようにお互いを顔を見る。
そんな無言の見つめ合いも、すぐに終わって。
ぽつり、治がこんなことを呟いた。
治｢……まあ、変なやつを好きになった変なやつ同士、気が合うかもしれへんな。｣
A｢……そうかもね。｣
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名無し86757号(プロフ) - いつかのイラストを描いていた者です。2年ぶりに最初から読みましたが本当に素敵な作品でずっときゅんきゅんしています。いつまでも待ってますのでこの素敵な恋を素敵な形で完結していただきたいです。 (9月5日 21時) (
レス) id: 717f7bf83d (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 面白い作品ほど作者が失踪するジンクスを実感しています。いつか戻ってきてくれるという淡い期待を持ちながらお気に入り登録しますね。 (8月30日 21時) (レス) @page43 id: d3a24f0cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カービイ - ぼ、僕も!!!お話すごくおもしろかったので更新待ってますね。頑張ってください!!! (2022年8月5日 21時) (レス) @page39 id: 16e8e39b36 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 続き待ってます (2022年8月3日 4時) (レス) @page39 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 涙線崩壊してまった,,,この作品好き過ぎる (2022年8月3日 3時) (レス) @page29 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2021年2月13日 0時
