makes me happy 5

▼215 ページ15

本当は起きるまで
Aの側にいたかったけど
一日早く来てるなら打合せしたいと
ツアーの日本スタッフに呼ばれたと
マネヒョンから連絡があって
打ち合わせに行くことになった


幸い、Aは検査の結果もなんともなく
明日退院って言ってたし

今まではノンストップで来てたから
しばらくは休養をとることになったらしく
夏過ぎにあるAのコンサートまでの
仕事を全てキャンセルしたらしいから

明日また顔出しに行こうかな




打ち合わせする会議室にはいると

「D-LITEさんお久しぶりです」

と笑顔で握手を求めるジュンさんがいた

「お久しぶりです、なんでジュンさんが？」

「師匠のの手伝いです」

今回舞台を手掛けてくれる人ひとりが
ジュンさんの師匠に当たる人らしく
そのお手伝いをすることになったらしい


俺だってなかなかの売れっ子なのに
こき使うんですよって笑わせてくる


「リョウセイに会ったか？」

「あ、はい」

「強烈だろ？」

「(苦笑)」

「あれに勝たないとAとの
付き合いにししょうがでるぞ？」

もう、結構でてますよって
おもわず出そうになった

でも入院中のAに会わせてくれたり

少しは認めてもらえてるんじゃないかな
って思ってる

「俺なんて、D-LITEさんとAのこと
なんで止めなかったんだ！見張っとけって
言っただろ！！って怒られた」

「お兄さんらしいですね」

「本当にな、俺だって好きだったのに」

「‥‥あ、えっ‥‥と」

「あー別に気にしないでくれ
もう吹っ切れてるから！
相手がD-LITEさんで良かったって思ってる」

「えっと、ありがとうございます」

ジュンさんと
打ち合わせそっちのけで会話してたら

「そろそろ始めるぞー」

って声をかけられて
打ち合わせがスタートした


.


.

.


「それはこうした方がいいです」

「でも、動線が」

「じゃあ、これなら」

「あー」

「それで1度リハしましょう」



打ち合わせが進んでいくなか

休養中なら気分がてら
僕のコンサート来てくれないかなって


僕のコンサートなのに
不謹慎にもAのことばかり考えてた

▼216→←▼214

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す