HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

ナンパ ページ48

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ララ「久しぶり！！」




ララは、まるで前から知り合いかのように話しかけた。



……言ってしまえば、ナンパ。

遊ぼ？なんて言って詰め寄り、
それに乗ったならば、ヘブンへ連れ込む。

そして、あとでご褒美あげるから、などと言って取引の代理をさせる。



それがララの作戦だった。




ダン「…は？」


ララ「なんでこんなとこいるの？偶然だね！」


ダン「えっと……」




顔に、誰や？って書かれている。


でも、話しかけてしまえば私たちはもう引けない。

私もララに続いてテッツに話しかけた。




A「ほんと久しぶり！元気してた？おじさん元気？またテッツのとこの温泉いくから！」


テッツ「お、おう………」




必死に記憶の中を探っている様子。



初対面がこんなに自分のことを知っているはずがない。

どこかで会ってるはずだ。



きっと、そんなことでも考えているんだろう。


ダンの方もララのペースに乗せられて、おう！なんて元気な返事しちゃってる。


タイミングを見計らって、ララが本題に出た。




ララ「そうだ！ちょっと遊ぼうよ？」


ダン「え？」




ね？なんて甘ったるい声を出して、ダンの腕に巻き付くララ。

探偵の仕事でも、色仕掛けなんていうことをしたことがなかった私には、できない事だった。




ダン「お、おう！遊ぼか！」




戸惑いながらもそう返したダン。



………掛かった。





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