HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

私の生活 ページ32

.




それからの私の生活は。



昼間は、依頼が来れば探偵の仕事。

ない時は、巡回を兼ねながら無名街の人達と過ごして。

たまに情報収集役としても働いた。

夜は、RUDEみんなで行く仕事について行ったり、見回りしたり。




メンバーにも大体慣れてきた。


前はどうしても無理だったスモーキーのあの鋭い目も、平気になった。

その分、自分の意見をよく言うようになって、たまにスモーキーとぶつかることもあるけど。




レオ「A、いくぞ。」


A「あ、うん。」




今夜もみんなで仕事。

しかも、ここ、無名街で。

なんでも、RUDEのことを知らない人達が
闇取り引きの場所をここに選んだんだとか。




A「……容赦ないのに、ここの人達。」


レオ「…何のことだ？」


A「なんでもない。」




みんな、建物の上の方にスタンバイ。

もうすぐ、取り引き両者が現れる予定。


私も2階の高さに相当するところから、
静かに取り引きが始まるのを待った。


やがて、ふたりの男が現れて、その後に新たに3人の男がやってくる。

レオの方を向くと、レオもこちらを見ていて、目が合った。

どちらからともなく、頷く。



レオが飛び降りるのが合図。

作戦、開始。





.

作戦開始→←居場所

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す