HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

一員 ページ30

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…それからというもの。




スモ「この仕事を行ってこい。」


スモ「次はこれだ。」


スモ「そのあとはこれ。」




次々に仕事を言われて、気づけば、1週間経っていた。


こんなに仕事がくるのは、わざとなのか、これが普通なのか。




スモ「………おい。」




ふと、スモーキーに呼び止められる。

周りにはRUDEの人達が集まってきて。




スモ「この前の話をしよう。」




その言葉に、ドキリと胸がやけに響いた。

私は、じっとスモーキーの言葉を待つ。





スモ「1週間、お前を見させてもらった。」


A「……それで？」


スモ「正直、お前をまだ信用したわけではない。」




そうだろうな、とは思った。

たった1週間で、簡単に鋭いスモーキーに信用してもらえるわけがない。




スモ「……だが。……ここにいたければ、好きにしろ。」


A「……え？」


スモ「ここにいていい、と言ってるんだ。」


A「……本気で言ってる？」


スモ「……お前がいたいと言ったんだろ。」


A「そう、だけど……」




あっさりと言うもんだから、呆気ない返事をしてしまった。




スモ「ただし、少しでも怪しい動きを見せたら即潰すのは変わらないからな。」


A「わかってる。」


スモ「……それと。」




スモーキーはカーキ色のジャケットを私に投げた。




スモ「RUDEの一員になるなら、ちゃんと馴染め。黒じゃ目立つ。」


A「わか、った……」




これは、RUDEに入れてやるって言われてるってことで大丈夫だよね？

受け取ったジャケットを抱きしめる。





A「よろしく。スモーキー。」





…私は、RUDEの一員になったんだ。








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