白濱くんが呼び捨てをしない理由。[Alan.S]

勉強会 ページ27

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Aside





日曜日。





｢｢｢おじゃましまーす｣｣｣



亜嵐｢どうぞどうぞ〜｣





白濱くんの提案である勉強会を実行するべく、私達は白濱くんの家に集まっていた。



リビングへ案内されると、そこには黒を基調とした家具が並ぶ。





美月｢オシャレだね〜｣



亜嵐｢どうもどうも。適当に座って？｣



美月｢わかった。｣





ローテーブルの高さに合わすため、3人揃ってラグの上に座る。



少し気になったことがあった私は、
自室に勉強道具を取りに行くという白濱くんの背中に話しかけた。





A｢今日、家族の人達は？｣



亜嵐｢あー、俺、実は一人暮らし。｣



A｢え、そうなの？｣



亜嵐｢親、海外に長期出張中でさ。弟は親父たちについて行ってるし、姉ちゃんも就職する時家出てんだよね。｣





そう説明して、一旦姿を消した白濱くん。




……一人暮らしなんだ、初めて知った。



ということは、家事とか自分でやってるんだよね？


ただただ、尊敬。




やがて、現代社会の教科書とノートを持った白濱くんがリビングに戻ってきて。





亜嵐｢さ、始めますか。｣



美月｢Aは何からするの？｣



A｢もちろん生物基礎。｣



涼太｢俺得意だよ、生物基礎。わかんなかったら言って？｣



A｢やった！｣





それから2時間、私達は黙々と各々の勉強に取り組んだのだった。





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