呼び出し ページ24
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Aside
私を呼んだのは、白濱くん達と同じクラスの女の子3人だった。
何か用かと聞けば、ほとんど人が来ることは無い屋上に続く階段のところに連れてこられて。
階段の途中に立つ私を彼女達が1段上から見下ろす。
……なんだか嫌な予感。
「……最近、亜嵐とよく一緒にいるよね?」
「どういう関係?」
A「…えっと………」
私が口ごもると、回答を急かすように彼女たちはずいっと顔を寄せてきた。
………嫌な予感、的中。
この子達は、いわゆる白濱くんの取り巻きなんだろう。
「…付き合ってるの?」
A「そんなわけないじゃん!」
「じゃあなんでいつも一緒にいるの?この前まで彼氏いたんだよね?」
……っ、それここでも引き出すのか。
なんて返そうか必死に頭を働かせていると、
あ、と3人のうちのひとりが眉をひそめながら口を開く。
「……もしかして、別れたからって今度は亜嵐を狙い始めたとか?」
A「っ!!そんなわけない!!」
強めの声で私は否定した。
だけど、私の慌てた反応を見て、
叩きどころを見つけたかのように彼女の言葉に他のふたりも続く。
「……原本さんって、そんなにタラシだったんだ。」
「そういえば、男バス部のマネだよね?もしかして部活もそういう理由?」
「それからさ、他にもたくさん男いるじゃん。なんで亜嵐を選ぶかな。」
3人とも嫌味な顔をして言いたい放題。
まさか部活のことまで言われるとは。
何を言っても聞かないと分かった私は、
ただただ彼女達を睨んだ。
すると、真ん中にいた子が眉間に皺を寄せて、
「………何その顔。」
そしてそのまま、私の肩を押した。
当然のようにバランスを崩した私の身体。
持ち直そうと咄嗟に1つ下の段に片足を下げた。
だけど、勢いのまま足を出したせいか、踏み外してしまって。
A「……っ!!」
為す術なく、自分の体は後ろへと倒れていった。
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心音(プロフ) - すごくドキドキします!! 全然ベタな展開でもドキドキできていいです!!!! つぎの更新も楽しみにしてます!! (2019年4月14日 2時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きになりました!毎回驚かされます。これからも頑張ってください! (2019年4月8日 15時) (レス) id: 7756676704 (このIDを非表示/違反報告)
y,206 - 毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!! (2019年4月4日 23時) (レス) id: d4f39bbfd7 (このIDを非表示/違反報告)
まるこめちーは(プロフ) - 初めまして!毎日らなさんの物語楽しみにしています!!新作待ってましたー☆玲於推しですが、亜嵐くんも楽しみにしています! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 797fcf741c (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - (ノ `・∀・)ノ゙ オオオオォ♪らな。さんの新作!またワクワクドキドキしちゃいます…(*´ω`*) (2019年3月29日 7時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな。 | 作成日時:2019年3月28日 23時