白濱くんが呼び捨てをしない理由。[Alan.S]

賭け ページ12

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Aside





A｢え、もう1回って………｣



亜嵐｢そのまんまの意味。惚れさせて、やり直したいって告白させて、そこでズバッと切り捨てんの。｣





どう？なんて、楽しそうに聞いてくる白濱くん。




どう？って………


そんな事言われても……





亜嵐｢リベンジだよ、リベンジ。見返してやるの。｣



A｢……無理な気がする。｣



亜嵐｢そう？俺はいけると思うけど？｣



A｢どこからそんな自信出てくるの……？｣





白濱くんの隣で片寄くんは呆れた表情。



だよね、そうなるよね、普通は。



だけど、白濱くんは既にやる気らしくて。





亜嵐｢俺も手伝うからさ。｣



A｢手伝うって、どうやって？｣



亜嵐｢まあ、いろいろ？笑｣



A｢…なにそれ。｣



亜嵐｢……じゃあさ、賭けようよ。｣



A｢え？｣



亜嵐｢期間は1年で、その間に元彼により戻そうって言われるか、言われないか。賭けに負けたほうが、言うことをひとつ聞く。｣





………ゲームってことか。



別にやるかやらないかは私の自由。



スルーすれば、この先話は進まない。



もちろん、そんな自爆するような賭け、するつもりは無い。






……だけど。





亜嵐｢面白そうでしょ？｣



A｢やらないよ？私。｣



亜嵐｢じゃあとりあえずさ、Aちゃんはどっちだと思う？｣



A｢…1年間何も無いでしょ、別に。｣



亜嵐｢じゃあ俺は、復縁を求められるほうね。はい、決まり。｣



A｢へ、？｣





ただただ自分の意見を言ったつもりが、
いつの間にか賭けをするということになってて。



まんまと白濱くんのペースに乗せられてた。





A｢え、ほんとに……｣



亜嵐｢明日からよろしくね？｣





片寄くんが苦笑いを浮かべる隣で、白濱くんは笑みを称えていた。





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