お願い ページ42
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玲於side
気づけば、Aのマンションの前だった。
俺も一旦タクシーを降りて、Aを部屋まで送る。
荷物部屋に入れてやって、じゃあまたなって出ていこうとすれば、腰あたりに違和感。
振り返ってみれば、Aが俺の服の裾を摘んでるわけで。
玲於｢…A？｣
A｢……｣
玲於｢なんだよ？｣
下向いて何も言わない。
少しの沈黙があったあと、やっと少しだけ口を開いた。
A｢………まだ私のお願い聞いてもらってない。｣
玲於｢…は？｣
A｢さっき、玲於くんのお願い聞いたんだから、私のも聞いてもらう。｣
玲於｢…あれってお願いなの？笑｣
訳わかんないことを言うAにそう聞けば、
うん、って俺の事じっと見つめながら答えて。
……ったく。
玲於｢じゃあなんだよ？Aの“お願い”は。｣
A｢……、……もうちょっと一緒にいたい。｣
玲於｢……え？｣
Aの口からそんな言葉が出てくるなんて思ってなくて、思わず間抜けな声を漏らす。
そんな俺の反応に不安になったのか、
様子を伺うように、だめ？、って。
……まあ、もちろん、ダメなわけがない。
どこでそんなかわいい言葉が習ってきたんだよ。
玲於｢泊めてくれんの？｣
A｢…うん。｣
玲於｢…下で待ってるタクシー支払ってくるわ。｣
、
Aのおねだりを断る訳もなく、
俺はそのままAの部屋で夜を過ごした。
あわよくばベッドで……、なんて考えも浮かんだけど、
まあ、疲れてるんだしってことで
今日は我慢。
玲於｢……A？｣
寝る準備できて、ソファーのとこ行けば
寝転んでいるAから、規則正しい寝息。
……甘えてきたくせに、結局寝落ちかよ。
まあ、それもAらしいとこか、なんて
ひとりでクスって笑って、
彼女をベッドまで運んだ。
Aをベッドに寝かせた時、彼女のパジャマの袖がめくれて。
そこから少しだけ顔を出したのは、痛々しい青アザ。
玲於｢………｣
そういえばさっき、いつも通り踊ろうとしてたくさん転んだって言ってたっけ。
玲於｢……怪我してんだから、もっと自分大切にしろよ。｣
そんな愚痴、こぼしてみたり。
でもまあ、Aが自分のこと気にしない分は、その倍俺が大事にして補うけどさ。
玲於｢…おやすみ｣
アザのひとつにキスを落として、
Aの隣で深い眠りに落ちた。
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ど根性オレンジ(プロフ) - ってなって気づいたらもう終わり！？意外と長いようで短かったです。ワクワクとドキドキをありがとうございました！次作も楽しみにしてます！ (2019年3月22日 19時) (
レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - ふぁぁぁぁぁ！なんか、もう、こう、最高。(語彙力)らな。さんのこのシリーズ好きすぎました！始まった頃から読み続けてきて、毎回玲於くんと主人公ちゃんの行動にこっちまで一喜一憂して、やっと幸せになったと思ったらまさかのライバル！？ (2019年3月22日 19時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - mizuhoさん» mizuhoさん、ありがとうございます(*^^*) 今ストーリーをメモに貯めてるところです。楽しんでもらえるといいな…！(予想と違ってたらごめんなさい(>_<)) (2019年3月20日 21時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - まいさん» 初めまして！(^^) そう言って頂けて、感謝感激です！笑 更新までしばしお待ちください(*^^*) (2019年3月20日 21時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - しをちゃさん» お返事遅れました、(>_<;) 玲於くん、ちゃんと挽回してもらいました。笑 楽しめてもらえたでしょうか...！ (2019年3月20日 21時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2019年2月13日 23時
