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ない。 ページ4

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玲於side




「次、ふたり、お願いします!」




そう声をかけられて
Aと隼が前に出てきた。


踊り終わった俺は、先に休憩していた亜嵐くんの隣に立って
ふたりの様子を見守る。



隼とAの手には、ハット。


確か、お互いかぶって踊るんだとか。




まもなくしてふたりは踊り始めるんだけど
まあ、ガッツリペアのダンスで。


Aが楽しそうに踊ってるのを見て、この前のことはもう大丈夫だと確信しつつ、
俺はボソリと呟く。




玲於「……なんで隼なんだよ。」




…ほんとに、小さな声だったと思う。


でも、隣にいる亜嵐くんにはガッツリ聞こえてたわけで。




亜嵐「え、玲於、ヤキモチ?」


玲於「は?」


亜嵐「Aちゃんが隼とふたりで踊ってるの、嫌なんでしょ?」


玲於「別に嫌とかそういうんじゃないし。…ムカつくだけ。」


亜嵐「ヤキモチじゃん。笑」




さっきから亜嵐くんは何言ってんだ。




玲於「なんで隼とAにヤキモチ妬かなきゃいけないの?」


亜嵐「え?だって、玲於、Aちゃんのこと好きなんでしょ?」


玲於「………、は?」




……どこからそうなった?

首傾げると、亜嵐くんは
え?、って驚いた顔。


驚きなのはこっちだっての。




玲於「なんでそうなってんの?」


亜嵐「え?だって、しょっちゅうAちゃんの話してるし、Aちゃんに会う時の顔、いつもと明らかに違うし。」


玲於「いや、普段と変わんないでしょ?」


亜嵐「それに、玲於、いつもAちゃん気にかけてるじゃん?」


玲於「それは、幼なじみだからだよ。」


亜嵐「そうかなぁ?」



ちらりとAの方を見れば、
偶然目があって。


Aは、こちらに向かって、微笑む。


その瞬間、ドクン、と心臓が大きな音を鳴らした。



…いやいや、ドクンってなんだよ、ドクンって。


そう、心の中でツッコミを入れて。




玲於「……っ、とにかく、Aを好きなんて、ないから。」




俺は、半強制的に話を終わらせた。


…赤くなってるであろう、頬を隠しながら。




.

水谷さん→←モヤモヤ



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らな。(プロフ) - xxさん» やっとレスの不具合直りました!(TT)ですよね、ヤキモチですよね!!素直になれよ!って書きながら突っ込んでます。笑 うじうじさせてるのは自分なんですけどね。笑 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちはさん» いつもありがとうございます(*^^*) そろそろ玲於くんが気持ちを認める頃ですかね...?笑 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» やっと!!やっと!返信でしました!!もうそれのことについて話したくて話したくて!笑 私は11月に受験があるので、頑張った御褒美に〜、ってねだろうとか思ったりですね←ダメ 同じく金欠なので。笑 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
xx(プロフ) - いや、意味しかないよ!!笑ヤキモチじゃん!嫌だったんじゃん!それは好きじゃん!意味しかないよ!笑笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: 1ca80b54b4 (このIDを非表示/違反報告)
ちは - 移行おめでとうございます!お互いに早く自分の気持ちに気付いてー!とムズムズしながら楽しく読ませてもらってます笑更新頑張ってください! (2018年9月11日 8時) (レス) id: 3456c85cde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2018年9月9日 1時

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