秘密 ページ49
.
Aside
電話を終えて帰ってみると
カクテル飲み終えて、私を待ってた様子の玲於くん。
気づけば、もう帰らなきゃいけない時間で。
玲於｢送るから、帰るよ。｣
A｢あ、うん。｣
お会計、玲於くんが済ませてくれてて
なんか、こういうとこ大人だなって思う。
A｢じゃあ、バーテンさん。また来ます。｣
｢お待ちしています。｣
玲於｢じゃあまた、テルさん。｣
そう軽く挨拶を済ませて
ふたりで店を出た。
今日はタクシー。
私のマンションまで、2人でしばらく揺れる。
A｢……そういや、玲於くん、テルさんって言ってなかった？｣
玲於｢ああ、ちょっと仲良くなったから。｣
A｢えっ、いいな！私もテルさんて呼びたい！｣
玲於｢いいんじゃね？言ってみれば？｣
A｢よし！｣
手元で小さくガッツポーズ。
そんな私を見て、玲於くんは笑って。
玲於｢人懐っこいやつ。｣
A｢塩っぽいやつ。｣
玲於｢塩言うな、あほ。｣
A｢あほ言うな、あほ。｣
玲於｢Aも言ってんじゃん。笑｣
A｢あ、｣
玲於｢…ばか。笑｣
そう言ってまた笑う。
釣られるように、自然と笑みがこぼれた。
玲於くんとの会話は楽しくて
いつも、すぐに時間が経って。
今日だって、ほら、もう私のマンションの前。
玲於｢戸締りしっかりすること。｣
A｢それ、いつも言うよね。｣
玲於｢心配だから。｣
A｢ふふ、心配性。笑｣
玲於｢A限定。｣
限定、か。
なんか、ちょっと嬉しい。
じゃあ、またねって言って
タクシーを降りた。
発進したタクシーの後ろ姿を見送る。
その少しの間、私はバーでのことを思い浮かべて。
……玲於くんがケーキつまみ食いした時、自然とそうなってしまった、間接キス。
気にするとこじゃないのはわかってるよ。
でも、なんだか落ち着かなくて。
……その時、玲於くんに不覚にもドキッとしてしまったのは、私だけの秘密。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1586人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らな。(プロフ) - 誤表記確認しました。不快な思いをさせてしまっているにも関わらず2まで読み進めていただき感謝でいっぱいです。 (2020年5月17日 23時) (
レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - このみさん» ご指摘ありがとうございます。以前に他の方からご指摘をいただき確認したつもりでいましたが、見落としがあったようです。よろしければページ数等を教えていただくことは可能でしょうか？ (2020年5月17日 22時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - 北斗じゃなくて北人ですよ、名前間違え多くて萎えます。 (2020年5月16日 20時) (レス) id: 78cda5dbd9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 北人の人が違うとこがありました！ (2019年12月24日 22時) (レス) id: 4e7c70030f (このIDを非表示/違反報告)
ちは - らな。さん» だいじょぶですよー(´∀｀)私も、いつもちは。さんがコメントを返してくれてとっても嬉しいです(〃ω〃) (2018年8月24日 12時) (レス) id: 5bb4607d1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らな。
| 作成日時：2018年8月16日 1時
