ここにも ページ32
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玲於side
玲於「うわ、アキじゃん。」
アキ「アキくんといいなさい!」
玲於「アキ、元気?」
アキ「…ったく、お前は……」
相変わらず生意気な奴めって
文句を言ってくる。
だけど、その顔は笑ってて
満更でもないようで。
まあ、しょうがないよね
アキとは5、6歳歳が空いてるけど、出会った頃からずっと呼び捨てしてたし。
親しみやすくて、
友達みたいな、兄貴みたいな存在。
アキ「…で?久しぶりじゃん、どうした?」
玲於「近くで仕事があったから、寄ってみた。久しぶりにスタジオ借りようと思って。」
アキ「なるほど。…あ、玲於、サインちょうだい、サイン。店に飾って宣伝するから。佐野玲於の行きつけ!って。」
玲於「商売に利用すんなよ。笑」
そしてそのまま、立ち話を少し。
そろそろここに来た目的を忘れそうって頃、
アキ「…で?今日はどれくらい使う?」
玲於「あ、ああ……とりあえず1時間でいいや。」
アキ「ん、了解。」
慣れた手つきでレジのパネル操作して
12号室の鍵を俺に渡したアキ。
玲於「…そういえば、まだここでバイトしてたんだ?」
アキ「え、それ、序盤に話すやつでしょ?」
玲於「知るかよ、そんなの。」
アキ「ていうか、バイトじゃないから。俺、今、ここの店長。」
玲於「は!?」
驚くと、えへんって胸を張るアキ。
男がやっても可愛くないっつーの。
…なんか、なんというか、
アキが店長って……
玲於「…似合わねえ。笑」
そう言えば、アキは、
アキ「ったく、玲於までそれいうのかよ!」
そう、ぶーぶーと唇を尖らせる。
……ん?
俺まで?
玲於「他の人にも言われたの?」
アキ「ああ、Aだよ、A。今来てんだけど、あいつも同じこと言ってさー…」
玲於「え、Aも来てんの?」
また驚きながらそう聞けば、
15号室にいるよって、簡単に教えてくれる。
すごい偶然。
…なんだ、いるのか、あいつも。
たまーにだけ合う俺たちの意見は
ここにもあった。
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らな。(プロフ) - 誤表記確認しました。不快な思いをさせてしまっているにも関わらず2まで読み進めていただき感謝でいっぱいです。 (2020年5月17日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - このみさん» ご指摘ありがとうございます。以前に他の方からご指摘をいただき確認したつもりでいましたが、見落としがあったようです。よろしければページ数等を教えていただくことは可能でしょうか? (2020年5月17日 22時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - 北斗じゃなくて北人ですよ、名前間違え多くて萎えます。 (2020年5月16日 20時) (レス) id: 78cda5dbd9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 北人の人が違うとこがありました! (2019年12月24日 22時) (レス) id: 4e7c70030f (このIDを非表示/違反報告)
ちは - らな。さん» だいじょぶですよー(´∀`)私も、いつもちは。さんがコメントを返してくれてとっても嬉しいです(〃ω〃) (2018年8月24日 12時) (レス) id: 5bb4607d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな。 | 作成日時:2018年8月16日 1時