好き。...嘘、大好き｡【2】[佐野玲於]

新たな目標 ページ25

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それから数週間後。


私は新たな仕事をもらった。

深夜に放送されてる音楽番組のバックダンサーの仕事。


最近、ダンサーとしての仕事が少しずつ増えてる気がする。

まだまだ未熟者だけど、
その中で、それなりに自分の成長を感じられて、凄く嬉しい。



最近の目標は、ライブのサポートとしてアーティストさんと一緒に各地を回ること。

そのアーティストさんってのが、GENERATIONSさんだったらいいな、とか思ったり。


玲於くんにはダンススキルの凄さに驚かされてばっかだから、
たまには私の成長を見てもらって、驚かせたい。



収録が終わって、楽屋への道をひとり歩いてると
向かいから歩いてきた、3人組の男の人たち。

最初は知らない人だろうと思ってたけど、
近づくにつれて、顔がハッキリしてきて、
あ！っと声を上げた。




A｢壱馬！｣


壱馬｢え？Aじゃん。｣




壱馬もこちらに気づいて
なんか最近よく会うよな？って笑って。


壱馬の横にいるふたりは、どっかで見たことあると思ってたら、
RAMPAGEのボーカルのRIKUさんと吉野北人さんで。




RIKU｢知り合い？｣


壱馬｢あ、はい。ダンス仲間で…｣


A｢はじめまして。バックダンサーとして活動させてもらってる大野Aです。RAMPAGEの皆さん、いつも拝見させて頂いてます。｣




そう挨拶すれば、嬉しいっす、って
はにかんだ笑顔浮かべながら、
RIKUさんは自己紹介をしてくれた。


壱馬とはまた違うタイプの、すごくいい声で。




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