もし俺が好きって言ったらどうする？[佐野玲於]

男ふたり ページ48

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玲於side





ハル「それにしてもビックリしたなぁ。玲於が女の子連れてくるなんて。」



玲於「ハルさん、それさっきも言ってたよ。」




男ふたりだけの空間。


ちなみにAは、お手洗い。




ハル「いつもは噂になったら面倒だからとか言って絶対連れてこなかったのに。」



玲於「そうだっけ？」



ハル「いい子だね、Aちゃん。」



玲於「たまにアホっぽいところ出るけどね。
遠回りしたいからとかいって家と逆方向に向いて歩いていたり、緊張するからって移動に階段使ったり。」



ハル「階段？笑」



玲於「そう。そこで足挫いて落ちそうになってんの。怪我した足も治り早いからとか言って手当しないし。」



ハル「Aちゃん元気だね。笑」




そう言って笑うハルさん。



そういえば、亜嵐くんもAのこといい子だなんだって言ってたっけ。


ふと、カラオケ店での事を思い出す。


あのときの亜嵐くんの雰囲気、ちょっとだけ違う気がしたんだ。



もしかして、気になってるとか？


いや、まさかね。


それは考えすぎだ。


ていうか、



玲於「A、恋愛関係に疎そう。経験少なそう。」



ハル「そう？それ本人が聞いたら怒るんじゃない？」




ありえるありえる。


そんなことないし！って全力で否定してくるね、きっと。




ハル「Aちゃん、ちょっと戸惑ってたね。」



玲於「え、いつ？」



ハル「玲於がオムライス食べた時だよ。」



玲於「あ、もしかしてAのスプーン使ったのが悪かった？」




ハルさんに言われて、そういえばってなる。



ほら、やっぱり免疫ないんじゃん。






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