どうしたものか ページ29
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「裕太くんと食事、かぁ……」
本当のことを言ったら、もしかしたら宏くんはいい顔をしないかもしれない。
この間のお風呂での宏くんのことを思い出すと、なんだか言い出せないな。
それでも今日の裕太くんのさみしそうな顔を見てしまったら、行かないっていうのもかわいそうな気がしてならない。
うーん、どうしたものか……
宏「ただいま」
「…ぅわぁっ！！…え、えぇっ！？」
気付けば目の前に宏くんの顔。
ネクタイ緩めながらキッチンでお鍋をかき回す私を覗き込んでる。
宏「や、玄関でただいまって言ったんだけど。どした？」
「…あ、すいませんっ、ちょっと考え事しててっ…、」
宏「考え事？」
「…あ、いや、明日の夕飯のメニューをっ…、あっ！！シチュー出来上がったのでお皿に盛り付けますねっ！」
宏「あ、うん」
夕飯を食べてる最中も、頭の中は本当のことを伝えるか伝えないかの二択でもやもや。
あわあわのスポンジで食器洗ってる最中ももやもや。
お風呂に浸かりながらもやもや。
「…」
……だめだ。
いい伝え方が浮かばない。
��実は、裕太くんから食事に誘われまして…��
正直に伝える？
��松井さんとご飯に行きたいなぁと思いまして…��
それとも、嘘をつく…？
��裕太くん、ごめんなさい。やっぱり一緒に食事は……��
��…俺の誕生日なのに。さみしいな……��
……あぁ。
断れないよぉぉ………
ーガチャ…
結局答えは出ないまま、バスタオルで髪をふきつつリビングの扉を開けた。
宏光「おかえり」
「…あ、ただいま」
宏光「きて。髪乾かしてあげる」
「ありがとうございます…」
ソファーに座る自分の足と足の間をぽんぽんと叩く彼。
その下のラグの上にちょこん、と座り込んだ。
ーブォォォ…
ドライヤーの風と宏くんの優しい指使いが髪を滑り、自然に瞼を閉じる。
右手は無意識に隣にある宏くんのスウェットの裾を掴んでいた。
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カリン(プロフ) - おぉー！！移行おめでとうございますﾟ+｡(ﾉ´∀｀)これからもずっと応援してます！ (2015年5月4日 0時) (
レス) id: 6641d2fd0e (このIDを非表示/違反報告)
Mayu - こちらこそお話を書いてくれてありがとうございます！あまりコメは出来てませんが、このお話、いっつも楽しみにしてます♪みっくんの様子がおかしいのって、前ついた嘘がバレたのかなぁ??と思いながら読んでました。クライマックスに向けてどうなるのか楽しみです★ (2015年5月4日 0時) (レス) id: 0f96157ddb (このIDを非表示/違反報告)
Maa.xx(プロフ) - はじめまして。いつもニヤニヤしながら読んでます！次で最終章、寂しいです、、、是非、続編期待しています！ (2015年5月3日 22時) (レス) id: a8a2d31d70 (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷マイコ(プロフ) - 初めまして。何度も読み返しながら楽しんでます！続編、ぜひぜひはなちゃん目線で読んでみたいです！はなちゃんは2人をどんな気持ちで見守ってたのかなー実は2人の恋心に最初に気づいたのははなちゃんだったりして…とか妄想してます。是非ご検討ください！ (2015年5月3日 22時) (レス) id: 7f76b5525c (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - Kさんの作品はみっくんのかっこいいポイントが本当のみっくんもそれやりそう〜！って思えてすごくすごく好きです！こちらこそ、楽しいお話を読ませていただいてありがとうございます！です(^^)みっくんの不機嫌も気になりますが(!!)8章楽しみにしています！ (2015年5月3日 22時) (レス) id: 75b1e14f7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年3月17日 19時
