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もうとっくに日は沈み、夜空にはぽっかりと月が浮かんでいる。今夜はきれいに見えるんだなあ、と校門に寄りかかってそれをぼんやりと見上げていた。
「あれ、守屋さん？」
「あ、角名くん。侑くんってまだ出てこない感じ？」
「なに、なんか用事あるの？ 治じゃなくて侑に？」
「うん。週末に付き合えっていうから詳細を聞こうと思ったんだけど、私連絡先知らなくてさ」
ああ、なるほどね、と角名くんが軽くうなずく。聞けば、角名くんは用事があるから今日は早く帰るだけで、この時間帯はバレー部はまだ自主練なるものをしているという。もちろん侑くんも例に漏れない。
「じゃあ今日は退散したほうがいいかな」
計画はなるべく早く立ててしまいたい性質なのだが、明日でも間に合わないことはないだろう。今日は水曜日だ。
「んー……ちょっとだけならいいだろうし、体育館行ってみれば？ 部員に声かけたら侑呼んでもらえるよ」
「でも、迷惑じゃない？」
「だから長居しなければ大丈夫だよ。それに守屋さん、もう帰らないと危ないでしょ」
「やだおスナイケメン……！」
「俺はツッコまないからね」
じゃ、と言って背を向ける角名くんにお礼を言って、ブンブンと手を振る。足取りも軽く体育館に向かおうとしたところで、はたと気づいた。
え、治くんバレーしてるじゃん。
「生きて帰られますか私」
私はバレー部の練習はおろか、試合も見に行ったことがない。バレー部に迷惑をかけるのが嫌だったからだ。別に私が何もしなくても、「初対面プロポーズ女」とその被害者がいるのだから、好奇の目は免れない。特に他学年からは。
今回呼び出すのは侑くんだし、この時間になるとミーハーな女子生徒もいないから、大丈夫だと思うけど。角名君にも太鼓判を押してもらったし。でも、そういうことじゃない。「真剣な顔でバレーをしている治くん」は、きっと心臓に悪い。
忍者みたいに足音を潜ませて歩いているうちに、バレー部が練習している体育館に到着していた。中からはドガン！ とかドゴン！ みたいな重い音が響いてくる。一体何の音なんだ。
意を決して、重い扉を引く。丁度通りかかった人影に声をかけた。
「あのっ、」
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さかき(プロフ) - mimiさん» 話数的にあと一話だけなら書けそうです。内容によっては私に向いてないかもしれないんですけど、もしよかったらリクエストとかありますか？あるようでしたらボード？にお願いします (2019年9月19日 7時) (
レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 初コメ失礼します。きついです、この作品まだまだ続いて欲しいです…（ ; ; ）本当に2人とも可愛くて… (2019年9月19日 2時) (レス) id: 4447061f23 (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - 瑞稀さん» やったー！好きとか可愛いとか言って貰えて嬉しいです！治は甘え上手なイメージがあります笑番外編も楽しんで貰えたら幸いです！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - あぁぁぁ！！！めっちゃくちゃ好きです！！！番外編も嬉しいですありがとうございます！！治くん甘えた可愛すぎて… (2019年9月18日 18時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - まゆ。さん» おつありです！満足いただけたでしょうか。治で書くかどうかは分かりませんが、書きたいネタはいっぱいあって私自身ワクワクしてるので、よかったらまた読んでやってください！お粗末さまでした！ (2019年9月18日 16時) (レス) id: cb48af79f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかき | 作成日時：2019年8月9日 17時
