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すごい。すごい、すごい！
日曜にもかかわらず、体育館の喧騒は凄まじかった。私もまた昂る感情を抑えきれずに、目の前の手すりをぎゅっと握る。
侑くんに誘われた練習試合。ルールなんて知らない。ボールが早くて、よく見失いそうになる。それでも分かる。すごい。
最初は周りの視線を気にして、こそこそ二階のギャラリーに上がった。それに、治くんが気づいているのか気になって、なるべくそちらを見ないようにしたり。でも、試合が始まると、そんなことはあっという間にどうでもよくなった。
それくらい圧倒的だった。私が授業で知ったそれとは全く違う。ボールがはじかれて、拾って、また繋いで、打って。私が言葉にするとひどく単調で、皆荒い息を吐いてしんどそう。それでも。
スポーツのプレーを評する言葉として適切かは分からないが、彼らのバレーボールはとても楽しそうだった。それがギャラリーにまで伝わって、のめり込む。飲み込まれていく。
後ろの女の子たち(専門用語らしきものが聞こえてくるので、多分女バレだ)によると、相手のチームもかなりの強豪らしい。実際、点差を見れば大差をつけている訳では無い。競った試合をしていた。
「ナイスキー！」
ナイスキーってなんだろう、よく分からない。けれど、それには信頼がにじみ出ている気がした。こいつらは勝つという、信頼。
高く高く飛ぶ。最後の一点を決めた治くんを見て、それを確信した。うちのバレー部は、間違いなく強い。
「……あ、守屋さんだ」
「角名くん！ と、侑くん」
「なんや来とったん？ 挨拶くらいせぇや」
「そっちが誘ったんじゃん。挨拶しようにも、アップ？ が始まっててできなかったから、今行こうとしてたところ」
試合後、身体から力が抜けて呆然としていたら、ミーティングがあるのでと体育館から追い出されてしまった。いつ挨拶に行こうかとタイミングを見計らって、体育館わきに待機すること数分。そこから出てきた角名くんと侑くんが、私に声をかけた。
「俺、守屋さんがいるの、最後のほうまで気づかなかった。バレー部は見に来ないんじゃなかったっけ」
「あー……侑くんに、そろそろ時効やろって言われまして」
「……侑ってさあ、時々治に甘いよね」
何の話だ。角名くんはあれか、急に話題がとぶタイプの人か。一瞬ぽかんとして、聞き返そうとした瞬間に、アホ余計なこと言うなと侑くんが角名くんをぺちんとはたく。
「あー……どうやった、試合」
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さかき(プロフ) - mimiさん» 話数的にあと一話だけなら書けそうです。内容によっては私に向いてないかもしれないんですけど、もしよかったらリクエストとかありますか？あるようでしたらボード？にお願いします (2019年9月19日 7時) (
レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 初コメ失礼します。きついです、この作品まだまだ続いて欲しいです…（ ; ; ）本当に2人とも可愛くて… (2019年9月19日 2時) (レス) id: 4447061f23 (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - 瑞稀さん» やったー！好きとか可愛いとか言って貰えて嬉しいです！治は甘え上手なイメージがあります笑番外編も楽しんで貰えたら幸いです！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - あぁぁぁ！！！めっちゃくちゃ好きです！！！番外編も嬉しいですありがとうございます！！治くん甘えた可愛すぎて… (2019年9月18日 18時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - まゆ。さん» おつありです！満足いただけたでしょうか。治で書くかどうかは分かりませんが、書きたいネタはいっぱいあって私自身ワクワクしてるので、よかったらまた読んでやってください！お粗末さまでした！ (2019年9月18日 16時) (レス) id: cb48af79f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかき | 作成日時：2019年8月9日 17時
