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土曜日、お昼、駅前。うざがられるくらいに何度も確認したとおりに移動する。完璧だ。ただ、時刻だけは約束の二十分前。元は私のお願いなのだから、万が一にでも侑くんを待たせたりしたくない。
と、思っていたのに。
「何でいるの……？」
「おったら悪いんか、ああ？」
「ガラが悪い」
女の子の視線が一点に向いていると思ったら、その先には見慣れた金色の頭があった。慌てて駆け寄る。
「いやほんとに、なんで？」
「こんくらい普通やで、基本中の基本」
「ねえ、もしかして侑くんってモテる？」
「は？ お前の目は節穴なん？ もしかしなくてもモテとるやろ」
それよりなかなかかわええやん、と放り込まれる爆弾。スマートだ、スマートすぎる。これがモテ男の風格か、と戦慄する。気分は未知の生物との邂逅だ。
確かに、侑くんは私服姿でもびしっと決まっている。ラフすぎず、堅苦しくもない。女の子たちが注目するわけだ。遠目に見たスマホをいじって私を待っている姿も、いかにも慣れているという風だった。
「あっ、これってもしかしてデートなの！？」
「本物のあほなん？」
男女が二人で出かけるとなると、それは問答無用でデートなのだろうか。恋愛経験のない私にはよく分からない。
「ということはだよ？ 私は今、侑くん親衛隊の皆様に非常に悪いことをしてしまっているのでは……？」
「別に気にせんでええって」
「安心して侑くん、私が次に誰かとデートをするとしたら、それは治くんだから！ ……そのはず！」
「お前の人の話を聞かんで暴走するとこ、どうにかならんの？」
呆れたようなデコピン。手を抜いてくれたのか、軽い衝撃だけで痛みはない。これがデート補正か、このモテ男め。
「侑くん、お昼食べてきた？」
「まだやけど」
「よかった、じゃあご飯食べよう。お店調べてきました！」
「どうせ延々と話聞かされるんやし、まあ妥当やな。Aにしては上出来とちゃう？」
ネットで調べたおしゃれなカフェに移動する。私はあまりこういう場所に行かないので少し緊張するが、なんだろうこの侑くんの絵になる感じ。
料理が美味しいと評判の店で、なるほどメニュー表を覗き込むとあざやかに整ったメニューばかりだ。
各々が料理を注文し、談笑しながら食べ終える。ごちそうさま、と手を合わせて、カフェオレを頼む。姿勢を正して、さあ本題だ。
「さて、侑くん」
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さかき(プロフ) - mimiさん» 話数的にあと一話だけなら書けそうです。内容によっては私に向いてないかもしれないんですけど、もしよかったらリクエストとかありますか？あるようでしたらボード？にお願いします (2019年9月19日 7時) (
レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 初コメ失礼します。きついです、この作品まだまだ続いて欲しいです…（ ; ; ）本当に2人とも可愛くて… (2019年9月19日 2時) (レス) id: 4447061f23 (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - 瑞稀さん» やったー！好きとか可愛いとか言って貰えて嬉しいです！治は甘え上手なイメージがあります笑番外編も楽しんで貰えたら幸いです！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - あぁぁぁ！！！めっちゃくちゃ好きです！！！番外編も嬉しいですありがとうございます！！治くん甘えた可愛すぎて… (2019年9月18日 18時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - まゆ。さん» おつありです！満足いただけたでしょうか。治で書くかどうかは分かりませんが、書きたいネタはいっぱいあって私自身ワクワクしてるので、よかったらまた読んでやってください！お粗末さまでした！ (2019年9月18日 16時) (レス) id: cb48af79f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかき | 作成日時：2019年8月9日 17時
