same dream 6 ページ8
両親が家に揃う日、私は自分の気持ち打ち明ける。
A「お父さん、お母さん、
お話しがあるんですが、、」
母「なに？ちょっと忙しいから後にして」
仕事の資料をあさりながら、
私には目を向けずに話す母。
A「大事な話しなんです」
父「お前が聞いておけ、母親だろう」
母「何よ、私だって忙しいのよ」
そう、うちの両親が仲良かったのなんて、
私には記憶が少ししかない。
祖父がまだ会社を中心的に動かしていた頃、
どこにでもいる、幸せな家庭だった。
父と母の笑顔が大好きだったのに、
もうその笑顔さえ思い出すことができない。
今は夫婦というよりは、完全にビジネスパートナー。
2人の言い合いがはじまり、
このままでは話しを聞いてもらえない、
そう思った私は、
「芸能事務所に入りたいんです！！」
と、大きな声で叫ぶ。
母「、、は？」
2人して、固まった表情で私を見る。
驚いた表情が、2人ともだんだん怒りの表情に変わる。
父「まだ、あそこに行ってんのか？」
A「調べてるんですね」
父「当たり前だろう。お前たちに自由はない。」
母「何、どこよ」
父「芸能事務所にスカウトされて、
レッスンに通ってたんだよ、」
母「はあ？そんなこと許されるわけないでしょ」
A「私は、この芸能事務所で頑張りたい」
父「お前がうちの娘だと知って、
利用されているだけだろ。現実を見ろ。」
A「違う、」
父「うちの会社が、
圧力をかけることだってできるんだぞ。
色んな人を不幸にしてまで選びたい道か。」
私の自由をとことん奪う。
私は普通の自由が欲しいだけなのに。
母「あなたの為に、どれだけ苦労してきたか
まだ若いからわからないのよ。」
小さい頃から言われてきた、私たち双子の境遇。
1人は跡取り、1人は政略結婚。
そう言われてきた私たちは、いつしか兄弟ではなく、
親から選抜される駒と化したように感じた。
父「お前にはがっかりだ。」
母「遥瑠を見習いなさい。
何一つ文句言わずに、家のために頑張ってるのよ」
一歩も譲らない両親。
A「少しだけ、だめ？
勉強も頑張るし、ちゃんと、家のために頑張るから」
幼く、経験も乏しい私には両親を
説得することなんてできない。
父は立ち上がり、歩き出す。
A「お父さん、まって、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
樹(プロフ) - あやかさん» 「いつまでも」とは違った展開になるようにと、考えています。最後までまた見届けていただけたら嬉しいです。 (2022年1月19日 23時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - こんばんは。更新有難うございます。一粒のダイヤと心に流れる涙、想像以上の展開にドキドキしています。泣いても泣かされても心に嘘はつけないですね。最後までどんな展開になるのか楽しみです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page34 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 空気感は変わりましたよね。嵐の過去は私にとって宝物で、今もDVD見たりしてやっぱり好きだなあ、って幸せをもらえる存在です。完全に過去に浸ってしまっています。また、楽しんでいただけるように頑張りますね。ありがとうございます。 (2022年1月18日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 樹さん、いつも更新有難うございます。今日もzeroを見てここにきました。ここ一年の間に顔が、雰囲気というか纏っている空気が変わったような。当たり前の変化でしょうね。樹さんワールドは未来を見ていた頃に戻れるから。そう思って読んでる方いると思います。 (2022年1月18日 1時) (レス) @page26 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 更新とても遅くなってしまってごめんなさい。待っていただいてとても嬉しいです。戻りたい気持ち、すごくわかります。彼らを追いかけるのが日常で、生活の中に彼らがいた毎日は本当に幸せだったなあ、なんて思います。戻りたくなりますよね。 (2022年1月17日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：樹 | 作成日時：2021年11月19日 21時
