Like a Cinderella (Six) PT.1 (ページ25)

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オススメのサンドウィッチはほんとに美味しくて、私はまた一人でも食べに行っちゃうかもってくらいだった

樹くんとはお店の前で別れて、電車に乗り仕事へ向かい

いつも通り淡々と仕事をこなし

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｢お疲れ様でしたー｣

バックヤードに顔を出すと弘樹くんが

｢俺も終わるからちょっと待ってて｣と小声で私に言う

別に送って貰わなくても平気なんだけど、逆に送って貰っても困らないからそのままにしてる

自分でもいい加減だなとは思ってる

ただ断る申し訳なささ、気まずさ、それもなんだけど

付き合えば1人で居るよりは寂しくないと、もしかしたらに賭けて付き合い始めたけど

弘樹くんの時間まで無駄にしてしまってると思うと早く別れを告げるべきなんだろうな…

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お店の裏にも桜が咲き始めて、それを眺めながら2人について考えてると

｢お待たせ、A｣

｢あ、お疲れ様｣

後ろから聞き慣れた声が私を呼ぶ

トキメキは無いけど、でもやっぱり一緒に居ると心のどこかで安心してしまう

｢まだ冷えるね、寒くない？｣

｢うん、大丈夫｣

今どきの中学生の方がもっと進んだ事してるよって頭の中で苦笑しつつ

手を繋いで駅までの道を歩く

｢A、今週末ってなんか予定ある？｣

そう聞かれて樹くんとお花見しようって言ってた事を思い出し、あの6人の顔が思い浮かんで

｢ごめん、もう予定入れちゃった…｣

｢でもシフトまだだよね？｣

｢友達と遊ぼって｣

｢珍しいね？｣

｢ちょっと失礼じゃない？｣

｢ははっ、ごめんごめん｣

きっとデートのお誘いなんだろうなって分かってて断っちゃった…

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