56.明日からどうしよう ページ7
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｢え……いつから！？ どういうこと！？｣
｢気づいたのは最近だけど、好きになったのは多分少し前だと思う｣
｢好きって……は？ え？｣
ジョングクはハアと重い溜息をつきながら、呆れたように続けるので、私はもうパニックだ。
というか、好きな人にとる態度じゃない気がするのは気のせいじゃないだろう。
じっと食い入るようにジョングクを見つめると、静かに此方を見る目とかち合う。
カーッと顔が赤くなったのは何故か私。
｢えっと……その……本当に？｣
｢こんなこと冗談で言うように見える？｣
｢いえ、見えませんが……少し信じられなくて……｣
｢なんで敬語｣
じりじりと後ずさると、ベッドに腰掛けたジョングクは落ち着いた様子で私を見るだけだった。
｢というか、ジョングクが私を好きになる要素なくない？ 私、馬鹿じゃん？｣
｢馬鹿は……まあ、否定しないけど。俺もなんでとか聞かれても上手く答えられない｣
しれっと失礼な事を言いつつ、ジョングクは続ける。
｢最初はこのままの感じでいいと思ってたけど、ちょっと欲が出たんだよね｣
｢……よく｣
｢……まあ、そういうことだから、考えてみて｣
もう話は終わりですと言わんばかりにベッドに横になったジョングクに、取り残された私は落ち着かなくなってそろそろとドアの方に後ずさった。
考えてみて、って。
｢……あの、えっと…………帰ります｣
｢うん、おやすみ｣
｢お、おやすみ｣
私は振り返ると早足でジョングクの部屋を出た。
｢もう寝るの〜？｣
｢マリカしない？ 三人しか居ないんだよね｣
｢いや、あの、寝ます！｣
ホソクさんとテヒョンさんとジミンさんがのんびり声を掛けてくれるけど、私は逃げるように自分の部屋に帰った。
――ジョングクが私を、好き？！
ドアを閉めて頭を抱える。隣の部屋にはジョングクが居るので、自分の部屋に着いても落ち着かないのは仕方ないだろう。
｢好き……って？ は？ え？｣
突然の告白に頭はどんどん混乱していく。そんな素振りを微塵も見せたことがなかったような気がするジョングク。
まあ、元々何考えているか分からないタイプだったけど。
｢あ、明日からどうしよう……｣
私は赤くなる顔を抑えて蹲る。
ジョングクが突然した告白に、私はぐるぐると焦りのような恥ずかしさのようなものが駆け巡っていて、落ち着かない気分になる。
｢寝れない｣
考えてみてとジョングクは言ったけど、私はこれからどうしたらいいんだろう。
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おけ(プロフ) - ここまで1日で読みました‼︎このお話大好きです！応援してます！ (2022年2月8日 23時) (
レス) @page40 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - はるさん» ありがとうございます〜！デビュー当時辺りを想像して書いてました 楽しんでもらえて良かったです！また気が向いたら続きも書くので、よろしくお願いします^^* (2020年2月7日 9時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
はる - ひゃ〜〜この作品は大好きで何度も読み直しているので、新しいお話嬉しかったです！なんとも守ってあげたくなるまだまだあやふやなグク、、主人公ちゃんと出会って、お互いを好きになれて本当に良かったなと思いました！これからも応援しております！ (2020年1月29日 2時) (レス) id: 75eff8e160 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - じみちむさん» ありがとうございます´`* ちょいちょい書き足していきますので、また読んでください〜！ (2019年8月29日 22時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
じみちむ(プロフ) - 番外編も最高でした♪( ´▽｀) (2019年8月26日 17時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2019年6月9日 16時
