文化祭�� ページ28
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｢ジョングク、朝早く出ていったよ｣
｢やる気〜……｣
朝起きたらジョングクは居なかった。化粧道具を抱えて朝早くに出ていったとおばあちゃんが言ったので、どこか神妙な気持ちでいつもの道をみんなで歩く。
今日は土曜日。ジョングクの学校の文化祭の当日だった。
｢Aちゃん、随分大荷物だね｣
｢ジョングクの文化祭行ったら、その後学校行って練習なんです｣
｢忙しい〜！｣
ジョングクが完璧な女装姿を披露すると聞いて、何故か焦った私はいつもより気合いの入ったオシャレをした。彼氏よりもブスとか言われたらさすがにショックが大きすぎる。
気合い十分の私をジミンさんとテヒョンさんが不思議そうな顔で見ていた。
｢ハヨンさん、嬉しそうですね｣
｢ジョングクがどんな生活してるのか、楽しみじゃない｣
｢確かに｣
｢友達出来たのかな、アイツ……｣
期待と不安がまぜこぜになっている変な顔で顔を見合わせているナムジュンさんとホソクさん。その間に挟まれておばあちゃんは楽しそうに笑っていた。
その後ろにいるユンギさんは退屈そうな顔をしているけど、バッチリ皮のライダースを着てキメているあたり、楽しみにはしているらしい。素直じゃないなあ。
――そんなこんなでジョングクの学校の最寄りに着くまで、大所帯の私達はざわざわと雑談しながら歩いていった。
どこか浮ついたお祭りムードが駅からの道には立ち込めていて、家族連れや同い年くらいの女の子たちが同じルートで進んでいる。
｢そういえば、ジョングクの学校に来るの初めてかも｣
｢そうなの？｣
いつもジョングクは私の学校に迎えに来てくれるけど、私が行ったことはなかったなあ。ジョングクもあんまり学校の話をしないし。
ぞろぞろと歩みを進めていると、遠目に学校の校門が見えてきた。手作りの飾りに囲まれたアーチと賑やかな声が飛んできて、徐々に人混みの様子が目に入ってくる。
｢着いたっぽいね｣
｢ジョングクどこだろ｣
｢何組だっけアイツ｣
ちょっとソワソワしたようなみんなの声を聞きつつ、次々に配られる色んなチラシに目を通す。
ナース喫茶を探して文字列を追っていると、ジミンさんがふと｢あ、ジョングク｣と声を上げたので、みんな一斉に顔を上げる。
｢あ……みんな、思ったより早いですね｣
物凄く目立つ長身の美人ナースの姿に、私達も周囲の人たちもジョングクに釘付けになった。
｢無駄に完成度たけーなオイ｣とユンギさんが呆然と呟いた。
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おけ(プロフ) - ここまで1日で読みました‼︎このお話大好きです！応援してます！ (2022年2月8日 23時) (
レス) @page40 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - はるさん» ありがとうございます〜！デビュー当時辺りを想像して書いてました 楽しんでもらえて良かったです！また気が向いたら続きも書くので、よろしくお願いします^^* (2020年2月7日 9時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
はる - ひゃ〜〜この作品は大好きで何度も読み直しているので、新しいお話嬉しかったです！なんとも守ってあげたくなるまだまだあやふやなグク、、主人公ちゃんと出会って、お互いを好きになれて本当に良かったなと思いました！これからも応援しております！ (2020年1月29日 2時) (レス) id: 75eff8e160 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - じみちむさん» ありがとうございます´`* ちょいちょい書き足していきますので、また読んでください〜！ (2019年8月29日 22時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
じみちむ(プロフ) - 番外編も最高でした♪( ´▽｀) (2019年8月26日 17時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2019年6月9日 16時
