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、、
『失礼しました。』
バタンー
扉を閉める。
ゴン「A!」
『わぁ、ゴン!どうしたの?』
ゴン「あのね、Aにお礼を言いたくて待ってたんだ。」
ゴンがそう言って私に笑いかける。
窓の外からは夕日が差し込む。
私とゴンは窓の外を見るように並んで会話をすすめた。
ゴン「ゼビル島に行く前に、Aは俺の手のひらを治療してくれたよね…。
Aは分かってたんだよね?
俺がヒソカからプレートを奪うには釣竿を使って狙いを定めるしかないって。」
『まぁね。1次試験でゴンがヒソカに不意打ちで釣竿を当ててるのを見たし、きっと出来る。って信じてた。』
ゴン「おかげで最初の2日は釣竿の扱いとプレートを取るタイミングを考えるのに集中出来たよ。」
やはり獲物を狩る瞬間という事に気がついてたんだね。。
『2日で気がついて習得するなんてすごいね、ゴン!』
ゴン「ううん…俺…プレート取れたはいいけど完全に油断してて自分がやらるとは思わなかったんだ…」
ゴンはその時のことを思い出したのかしょんぼりしている。
『…その後の事はヒソカから聞いたよ。思いっきり殴られたんだって?』
それを聞くとゴンは自分の頬に手を添える。
ゴン「うん…。でもいつか絶対ヒソカをぶん殴ってこのプレートを突き返すんだ…!」
ゴンには覚悟の光が宿っていた。
『ゴンなら出来るよ。』
ゴン「ありがとう!Aに信じてもらえるの嬉しいな…!俺さ、くじら島っていう港町で育ったんだけどみんな歳上の漁師の人ばっかりでAみたいな人は周りにいなかったんだ…。
だから兄弟…姉さんはいないけど居たらAみたいな感じなのかなって勝手に思っちゃった…」
えへへ…と少し照れて言うゴン。
『私も流星街っていう場所に血の繋がらない家族が沢山いるの。その子たちとゴンやキルアが重なって見えて、応援したくなっちゃったんだ。
お姉さんだと思って気軽に頼ってね』
ゴン「うん!今度ミトさんに紹介するね!
あっ、ミトさんっていうのは俺の育て親ね!」
そしてゴンの故郷の話をして過ごした。
しばらくすると通路の方に人影が見えた。
…あれは…。
『…それじゃあゴン。私は最終試験会場に着くまで休息を取るから先に戻るよ。』
私はゴンの頭を撫でる。
ゴン「うん!またねA!」
そしてゴンはそのまま夕日を眺める。
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ナイア(プロフ) - シルバゾルディックには良い勝負をしたって前に見かけた気がするんですが…なぜヒソカの念には気づかないんですか?設定が破綻してまっせ (12月19日 6時) (レス) id: 8f8f7d64ab (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 転職じゃなくて転職だと思いますよ! (2022年7月4日 21時) (レス) @page12 id: bfa32fcdfc (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 腐腐腐さん» 腐腐腐さん、コメントありがとうございます!ヒソカとイルミ好きなのでそうコメント頂けてすごく励みになります涙!これからも沢山絡ませていこうと思うので是非引き続きお付き合い頂けましたら幸いです! (2022年4月24日 16時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - なんて面白いンダッ!?最高ですね🤤ヒカソとイルミまじ格好良いですわ…これからも頑張ってください!応援してます! (2022年4月24日 14時) (レス) @page23 id: 174890e616 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - なつめさん» なつめさん、コメントありがとうございます!い、生きがいっっ;;;;むしろそう言って頂けて書いて良かったと思えました…!本当に嬉しいです涙暫くはにやにやポイントが多いので是非お楽しみに(*^^*) (2022年4月22日 7時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amroxxx | 作成日時:2022年4月17日 5時