【2】:念には念を、最強には最強を【H×H】

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、、


タクシーに乗りながらイルミとお土産について話していたら

運転手「彼氏さんのご実家にご挨拶ですかい？」

『えっ！！？』

そう聞かれた。
か、か、彼氏…さん！？

私はイルミの方をみる。
イルミは特に表情を変えずいつも通りだ。

『あっ、いや…ちがっ』


運転手「お2人の会話が聞こえてきて来ましてね…
どう考えてもこれから彼氏さんの実家に行くから母様にお土産を選ぶカップルでしたよ！
あっしの目は誤魔化せません。」


そう言ってアッハッハと笑う運転手。

完全に誤解されてる。。

ハッ！！！イルミは！？

イルミ「……カップル。」



や、ヤバいっっ
私なんかとカップルだと勘違いされて
イルミ絶対怒ってる…！
このタクシーの運転手に怒り狂ってコろしてしまうっっっ


私は隣のイルミが動き出さないように腕にｷﾞｭｯとしがみつく。
驚いたのかイルミはﾊﾞｯと私の方を向く。
そしてイルミの顔を見上げながら口パクで

殺しちゃダメ、殺しちゃダメ、殺しちゃダメ…！！

そう伝える。


イルミは私の方をみて動かない。
イルミ「……。」



運転手「いやぁ、お熱いねえ！
美男美女でお似合いだ、」



ひぃぃ、運転手さん、、それ以上イルミを煽らないで…。



イルミ「……なるほど。悪くないかも」

『…ん？』


イルミ「そう、今から彼女と俺の実家に行くところ。」

イルミがそう運転手さんの勘違いに乗った。

運転手「ですよね！いや〜そんなにくっついちゃって……お似合いのカップルです！

っと、空港に着きましたよ。」


いつの間にかタクシーは空港の前に着いていた。


イルミ「A先降りてて」

『？』

ちょっとしたらイルミがタクシーから降りた。
もしかして誤解をといてくれた？


運転手「ｷﾞｮｪｴｴｴｴｯｯｯ!!!!?」


『えっ、な、何！？』
私は声の方を振り返る。

するとさっきのタクシーの窓が下がる。

運転手「お、お、お客さん…い、いいのかい!?」

イルミ「うん、悪くなかったし。自由に使ってよ。
さあ行こうかA」

『？』


運転手「お幸せにー！！！！」

遠くで運転手が大声でそう言う。



『え、何したの…？
誤解解いてくれてたんじゃないの？』


イルミ「ううん、運転手の銀行口座に500万ジェニー振り込んであげただけ。」

……。


『なんで！？』



イルミ「中々面白かったからお小遣いであげた」


500万ジェニーなんて一般人からしたら大金だ。
それを謎の感覚でポンポンと…

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