【1】:念には念を、最強には最強を【H×H】

8．1次試験開始 ページ8

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サトツさんの後をおいかけているとだんだんペースが上がってきて前の集団から走り始めた。


サトツ「2次試験会場へ向かってます。
2次試験会場まで私に着いてくること。
これが1次試験です。」


なるほど持久走って事か。


馬に乗って何十キロも逃げる賞金首を足って追いかけたの思い出すなぁ。


どうらや場所も到着時刻も受験者には不明の状態。

ゴールが分からない精神状態で力尽きる人も多いはずだ。


『さっきジュース飲んどいて良かった』

そう呟いてサトツさんの後を追う。













そろそろ40キロかな…

そろそろバラけてきたな…


後ろを見ると結構リタイアしてる人が多い。


レオリオ「うぉぉおおおおお！！！」


そう雄叫びをあげながら猛スピードで走るレオリオが私を追い抜く。



『私も負けていられないな！』

そう思いペースを上げる。
体力的にはまだ余裕だし。


しばらく階段を上がっているとクラピカとレオリオが見えた。

2人の近くに行くと会話が聞こえてきた。

クラピカ「レオリオ…キミがハンターになりたいのは本当に金目当てか？」

クラピカの疑問。
それは私も同じことを思った。
レオリオが金金金金っと会場に来た時に言っていたのが聞こえた。

しかし今の彼にはそれ以上の目的が感じる。


クラピカの質問に「んぐっ」とバツを悪くした様な顔をするレオリオ。



クラピカ「…緋の目。これがクルタ族が襲われた理由だ。」


クルタ族…
そう言えば随分前に美しい目を持つ一族の話を聞いたことがある。

そう言ってクラピカはハンターになるための理由を話した。


レオリオ「…俺は金だな」

レオリオ「金があればどんな夢も心も…人の命だって金次第だ…。俺の友達も死ななかった…。」

そうしてレオリオもハンターになるための理由を話出した。

レオリオはハンターになって大金を集めて医者になりたいらしい。


なんて素敵な目標なんだ…。


『クラピカ…レオリオ…』


私は2人の隣に並ぶ。

『不躾ながら2人の会話が聞こえてしまった。盗み聞きするつもりは無かったんだけどね。

私、2人の事応援する！』


レオリオ「ったく、聞いちまったんならしゃーねえな…」

クラピカ「…ありがとう。Aは全然息が切れて無いな。」


クラピカがそう声をかける

『うん、体力には自信があるんだ。そうでもなきゃ生きていけなかったからね』


クラピカ「…もし良ければAがハンターを目指す理由を聞いてもいいか？」

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