【A3!】楽しんだもん勝ち【銀泉会】【茅ヶ崎至】【逆ﾊ】

【36】ﾋﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ ページ38

風邪を引いて3日の休日を貰った。
そして今日はその休日の最終日。


昨日までゆっくり休んだので、3日目の今日は大分体調も良くなった。



暫く部屋で寝ていたのでそろそろ外に出たくなった。
『気分もいいし、散歩がてら甘い物買いに行こうかな〜』

左京さんがきいたら
“ 病みやがりなんだから気を抜くな！大体お前はうんたらかんたら〜 ”
って言われそうだな。。


私は出かける服装に着替えて、
“ 体調は良くなりました。ちょっと散歩してきます ”
と置き手紙を書いて家を出た。



せっかくなので天鵞絨町まで足を運んだ。
この辺りは雑貨とか新鮮な市場も充実しているので結構よく来たりする。


『えーっと、みんなに心配かけたからお菓子でも作って渡そうかなぁ…うーん、何を作ろう…』


何を作るか考えながら私はフルーツ売り場に来ていた。

『そうだな〜、りんご美味しそうだし、アップルパイでも作ろうかな。』


「oh！アップルパイとは何デスか？」

『!!?』

1人で選んでいたら急に後ろから声をかけられた。
びっくりして振り返るととっても顔の整った外人さんがいた。

「アッパーパンチ…とっても痛そうダヨ…」

あれ、この顔どこかで…

あっ！

『mankaiカンパニー春組のシトロンさん！』

思い出した！
茅ヶ崎と真澄君と一緒に舞台に出てた人だ！

「oh！私を知っているネ!? 」
『知ってるも何もこの間舞台見に行きました！とっても面白かったです！』

まさかこんな所でmankaiカンパニーの人に出会うとは思ってもいなかった。


「あんれま、Aちゃん、シトロン君のお友達？」

フルーツ売り場のおばちゃんが声をかけてきた。

『おばちゃん！お久しぶり！今日はリンゴを買おうと思ってきたよ！』

「丁度いいわ！美味しそうなリンゴ丁度沢山入ったの！」

そういっておばちゃんは沢山リンゴを袋に詰めてくれた。
『わ、そ、そんなに…』

「お代はいーからこれ全部持ってって！」
そういっておばちゃんは袋から溢れんばかりのリンゴを渡してきた。

『えっ、でもお金ｯｯ』
「いーのいーの！それより、シトロン君とお友達ならシトロン君にアップルパイ作ってあげて」

!!?

『えっ！？』



→

【37】ﾋﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ→←【35】ﾋﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す