【25】ﾋﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ ページ27
ﾜｲﾜｲ-- ｶﾞﾔｶﾞﾔ--
お祭りは結構人で賑わっていた。
流石に成人女性が1人でジャージ姿でお祭りを徘徊する訳にもいかないので目的のお店だけ寄ってスグに帰ることにした。
『えーっとお面屋さん…お面屋さん…』
「おっ！お嬢じゃねぇか」
後ろから声を掛けてくれた人
『あっ、槙田さん！お嬢はやめてくださいよ〜』
「ハッハッハ、わりぃわりぃ。所でお嬢はそんな格好で何を？」
『あっ、そうだ、ケンちゃんのお面屋さん探してて…服装は色々ありまして…』
「ふーん…そのパーカーでっけぇな…男物か？ それ着てるうちは古市の奴に合わねぇ方がいいぜ。」
『??? はぁ、分かりました…？』
槙田さんの言ってる意味が分からない。
「俺の言ってる事分かってねぇみたいだな〜。まぁ、それはそれで面白くなりそうだからこれ以上は何も言わねぇぜ。ちなみにお面屋さんはこの角を左手に曲がってスグだ。」
『面白い？？ 』
「ああ。あとこれ持ってきな。」
そう言って渡されたのはアンパン〇ンの袋に入ったわたあめ。
『完璧子供用じゃないですか！』
「いらねぇの？」
くっ、私が甘い物食べたくて来てると分かってて…。悔しいけど…
『…頂きます。。そ、それじゃ道案内ありがとうございます。この後も頑張って下さいね！』
「おう！」
手を振って目的地まで歩き出した。
槙田さんの道案内どおりに進むとケンちゃんのお面屋さんがあった。
『おーいケンちゃん』
「お！姉御！」
『姉御はやめて』
「ケンちゃんもっスよ！…ってその格好どうしたんすか？ジャージ？」
『あ、、会社で色々あって…』
「よくわかんねぇけどジャージも着こなす姉御カッコイイっス！」
どういう理論でそうなった。
『う、うん、ありがとう？』
「せっかくなんで持ってるアンパン〇ンのわたあめの袋とお揃いの アンパン〇ンのお面貰って下さいっス！」
子供喜びスタイル完成してる…。
『あ、、ありがとう…それじゃ私はこれで家に戻るけどこの後も頑張ってね』
「はいっす！」
ケンちゃんに見送られ私は家に向かって歩き出した。
流石に
1人の成人女性ジャージ姿、手にはアンパン〇ンのわたあめの袋、もう片手にはアンパン〇ンのお面。
は職質されてもおかしくない。
勘違いされないよう人気の少ない裏の草むら通って帰ろう…。
この判断がまさか今後に大きく関わってくるなんてこの時は夢にも思っていなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
淡乃舞夢(プロフ) - とても面白いです!!話の続きがすごく気になります！更新頑張ってください！他の作品も大好きです!!応援してます！ (2021年12月30日 21時) (
レス) @page45 id: e901e877e4 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - コメントして下さった方本当にありがとうございます。更新の活力になります;;;;; ひとまずではございますが3話upしました。近いうちにまた更新できればと思います。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！！更新再開お願いします！ (2018年8月5日 9時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とっっっても面白くて大好きです！続きが気になります！頑張って下さい！ (2018年4月2日 0時) (レス) id: 2a6beebaab (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - 初めまして。とても面白いですね！こういうの好きです＾＾頑張ってください♪ (2018年1月12日 23時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：amroxxx
| 作成日時：2017年11月15日 20時
