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銀時は盛大な溜息を吐き出した後、仕方なしに布団から出て居間へと移動した。
テーブルの上には1人分の朝食が置かれていて、丁寧にラップがされている。
食べてから向かっても良いのだが、それよりもまずAの元へ向かうのが第一優先である銀時は素早くいつもの着物を身に纏い玄関を出た。
『あれ、早い』
「A?!」
『送ってくれるんでしょ? 待ってたんだよ』
「おま...... 俺が遅く出てたらどうしたんだよ」
『その時は一緒に遅刻した事謝ろうね』
スクーターの近くで座り込む彼女は両手でヘルメットを抱えていた。
「それはお前が被れよ」
銀時はメットを受け取り彼女の頭へとすっぽり被せてはスクーターに跨った。
「ほら、乗れよ」
『うん、...ふふ』
「何?」
『今度は時かけごっこが出来そうだね』
「細〇守作品も駄目!! 怒られっからまじで」
それでもクスクスと悪戯に笑うAに呆れながらも少しだけ可愛いと思ってしまうのだ。
腹に手を回す力が弱く振り落としてしまいそうで、その手を掴み「ちゃんと捕まっとけよ」と注意する。
「未来では待っててやれねぇからな」
『銀時もノリノリじゃん』
「ふはっ」
体に当たる風が心地良い。
ｳｩｩｩｩ!!
後ろからサイAの音が聞こえ、振り返るとそこには1台のパトカー。
「はーい、そこの2人乗り、メット未着用〜、止まりなせェ〜」
そんな2人組はどう見てもAと銀時しか居ないのだが、彼はブレーキを掛けたりしない。
それどころか「ﾁｯ、めんどくせぇ」と呟く始末だ。
「あり? 旦那じゃねぇですか、止まってくだせぇよ」
「うるせぇな、これから依頼があんだよ、急いでんだよ」
「珍しく仕事ですかィ」
「お宅のところにな?!」
並走するように並ぶパトカーの助手席から顔を出したのは栗色頭の男。
銀時と顔見知りなのか、そのまま会話をするものだからAは思わず軽く会釈した。
「......? 誰ですかィ?」
釣られて会釈した彼は銀時に尋ねたが、「後でな」とまたしても前を走り去る2人を見ていた。
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ｱｶﾂｷ(プロフ) - 〇〇さん» 初めまして、コメント有難うございます。そのように言って頂けて嬉しいです。パスワードの件ですが、現在全ての作品に置いて鍵の掛かっている作品は非公開とさせて頂いています。公開の予定もパスワードをお教えする事も出来ません。申し訳ありません (4月14日 9時) (
レス) id: 7588857b81 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - すごくよかったです 読んでてドキドキしてなんかもう最高でした！！ あの質問なんですけどパスワードがかかってる小説あるじゃないですか、その、パスワードって教えていただけますか? (4月14日 7時) (レス) @page44 id: 6c4944cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｶﾂｷ(プロフ) - 蘆花さん» 初めまして、コメント有難うございます。既に完結の目処も立っておりますので最後まで楽しんで下さると嬉しいです (2023年3月28日 12時) (レス) id: 59cea801ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - やだステキ応援してます！ (2023年3月28日 12時) (レス) @page11 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ｱｶﾂｷ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます。出会いについてはこれから少しだけ書けたらなと思っておりますので楽しみにして下さると嬉しいです (2023年3月27日 19時) (レス) id: 61673d253f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｱｶﾂｷ
| 作成日時：2023年3月25日 20時
