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42. ページ43

 
 





『疲れちゃってない?』
 
 
 




「平気。Aこそ、疲れたんじゃねぇの?」
 
 
 







子供達が帰り、静かになった家。
 
 
 






『もう聞いても良い?』
 
 
 





此処に来た理由、そして、さっきの続きをAは初めて訊ねた。
 
 
 






「…覚えてるか? Aが俺に『何処にも行かないで』って言ったの」

『覚えてるよ。傍に居てって、そうも言ったっけ』

「約束したのに俺は歌舞伎町で万事屋をやってて、お前は此処で寺子屋をやってた」

『……』

「それでも年に数回、会えればそれで良いって」
 
 
 






そう思っていた。
 
 
 


銀時は知っている、欲張れば欲張るほど、大切なもの何方も取り零してしまうのだ。
 
 
 
 






「でもさ、この前寝込んだ時、Aが居ないのがすげぇ寂しかったんだよ」
 
 
 






一緒に居れば居るほど。
 
 
 
 





「本当は此処に居たいかもしれないけど、」
「俺は、…俺と一緒に居てほしい」
 
 
 
 






真剣な顔と真っ直ぐな瞳が彼女の顔を映す。
銀時はごそごそと袖から小さな四角い箱を取り出すと、Aの傍に寄り、片膝を付いた。
 
 
 
 






「ずっと、一緒に居て欲しい」
 
 
 





小さな箱の中にはシンプルなシルバーリングが鎮座している。
Aは思わず口元を手で覆い驚いた顔をした後、その瞳から大粒の涙を流した。
 
 
 
 





「ちゃんと、言ってなかったから言わせて」
 
 
 







スッ、と彼女の左手を掴み、ゆっくりとその薬指にリングを嵌める。
 

 
 





「A、」
 
 
 
 



「好きだ、愛してる」
 
 
 
 




「今までも、これからも」
 
 
 







ぴったり嵌まったリングと伝えた言葉。
Aは何も言わなかったが、その涙は悲しみなんかではないのは一目瞭然で、銀時は困ったように眉を八の字にさせ微笑む。
 
 
 
 
 




「一緒に居てくれる?」

 
 







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アカツキ(プロフ) - 〇〇さん» 初めまして、コメント有難うございます。そのように言って頂けて嬉しいです。パスワードの件ですが、現在全ての作品に置いて鍵の掛かっている作品は非公開とさせて頂いています。公開の予定もパスワードをお教えする事も出来ません。申し訳ありません (4月14日 9時) (レス) id: 7588857b81 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - すごくよかったです 読んでてドキドキしてなんかもう最高でした!! あの質問なんですけどパスワードがかかってる小説あるじゃないですか、その、パスワードって教えていただけますか? (4月14日 7時) (レス) @page44 id: 6c4944cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 蘆花さん» 初めまして、コメント有難うございます。既に完結の目処も立っておりますので最後まで楽しんで下さると嬉しいです (2023年3月28日 12時) (レス) id: 59cea801ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - やだステキ応援してます! (2023年3月28日 12時) (レス) @page11 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます。出会いについてはこれから少しだけ書けたらなと思っておりますので楽しみにして下さると嬉しいです (2023年3月27日 19時) (レス) id: 61673d253f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年3月25日 20時

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