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24. ページ25

 



「死のう...」

 





万事屋に取り残された銀時は力なくへたりと地面へ蹲り弱々しい声でそう呟いた。
彼女のあの冷たい目がよっぽど堪えたのだろう。

 





「ま、まぁまぁ…僕も直ぐに誤解だと伝えられたら良かったんですけど...」
「あの感じ久々だったので」

 




「とりあえずどうするアル?」
「煮るなり焼くなりした方が良いヨ」


 





いつの間に神楽によって縄で縛られた女は相変わらず、いや少し頬を染めて嬉しそうにしている。




 



「そこら辺捨ててこい」

「イエッサー」

 




「迎え行ってくるわ...」

「それが良いですね......」

 






力なく立ち上がり支度をしに戻っていく銀時の背中はいつになく小さく見えた。





 

.

 





.
 





.



 



『(勢い余って飛び出してきちゃった...)』
 





Aはと言えば、買い物に行くと言いながら手ぶらで出てきてしまい、宛もなくブラブラとかぶき町を歩いていた。


 
 
 

彼女とて、銀時が浮気をしているなど本気で思っている訳では無い。
ただあの光景を前にして気持ちに靄が掛かったのも事実である。


 





『はぁ、帰りたくないなぁ...』

 



「なら俺と来るかァ?」


 






独り言に答えるように返ってきた言葉にAは驚き、振り返ると男にしては派手な着物を着た人物。
笠を深く被っていて表情こそ見えないものの彼女はその人物に駆け寄って飛び付いた。




 




『晋助!!』

「ククッ、随分熱烈な抱擁だな」

『どうして此処に?』

「野暮用だ、大した用事じゃねぇよ」

 





そうは言うが、大した用も無いのに現れる人物でもない。


 




『丁度良いや、少し付き合ってよ』


 





それでも彼がそう言うので、Aはどうせ暇ならと高杉の腕を引くのだった。




 



---

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アカツキ(プロフ) - 〇〇さん» 初めまして、コメント有難うございます。そのように言って頂けて嬉しいです。パスワードの件ですが、現在全ての作品に置いて鍵の掛かっている作品は非公開とさせて頂いています。公開の予定もパスワードをお教えする事も出来ません。申し訳ありません (4月14日 9時) (レス) id: 7588857b81 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - すごくよかったです 読んでてドキドキしてなんかもう最高でした!! あの質問なんですけどパスワードがかかってる小説あるじゃないですか、その、パスワードって教えていただけますか? (4月14日 7時) (レス) @page44 id: 6c4944cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 蘆花さん» 初めまして、コメント有難うございます。既に完結の目処も立っておりますので最後まで楽しんで下さると嬉しいです (2023年3月28日 12時) (レス) id: 59cea801ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - やだステキ応援してます! (2023年3月28日 12時) (レス) @page11 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます。出会いについてはこれから少しだけ書けたらなと思っておりますので楽しみにして下さると嬉しいです (2023年3月27日 19時) (レス) id: 61673d253f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年3月25日 20時

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