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月の下、その朧気な光に照らされてその男は相変わらず妖美に笑っていた。
「来たか、銀時ィ」
風に吹かれて靡く髪から巻かれた包帯が銀時の目に映る。
それを見た銀時は走って乱れた息を整えつつ眉間に皺を寄せ顔を歪めた。
「Aの、こと」
「ｸｸｯ、じゃなけりゃ来ねぇだろ手前ェは」
「ﾁｯ… 話ならさっさとしてくんない? こんなとこ真選組に見られたら俺もやべぇっての」
________花が咲いた。
高杉は手紙でそう言った。
嫌な予感がする。
それは高杉の登場もそうだったが、その手紙の意味も...だ。
「分かってんだろ、銀時」
「おい、」
「花吐き病に罹った奴が最後どうなるか」
「高杉」
言うな、言わないでくれ、聞きたくない。
それでも銀時の口から「言うな」とも「聞きたくない」とも、言葉が出る事はなかった。
「Aが死んだ」
「.........」
彼女には数回会いに行った。
引越し初日、手伝いをした時とは打って変わり、彼女は見事な庭園を作り上げていた。
色鮮やかな花に囲まれ、水やりをする姿は花吐き病疾患者なんて1ミリも感じさせない立ち居振る舞いだったと思う。
「なん、で、お前が知ってんだ」
「ハッ...最初に出る質問がそれかァ?」
「彼奴に何した...?!」
「......おいおい人聞きが悪いな、俺は彼奴の願いを聞いた」
「寧ろ感謝してほしいくらいだ」と、高杉は不機嫌そうにそう言った。
「"願い"って何だ」
改めて出た銀時の質問に彼は「待ってました」と言わんばかりに今度はニヒルに口角を上げた。
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ｱｶﾂｷ(プロフ) - 美姫さん» コメント有難うございます。登場キャラの想いが交差してぐちゃぐちゃに絡まるような、そんなお話にしたかったのですが難しかったです... 最後まで読んでくださり有難うございました (2023年2月12日 10時) (
レス) id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 切なくて切なくて、でもとても美しい作品で、涙が止まりませんでした。本当に最高の作品でした。ありがとうございました。 (2023年2月12日 7時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｶﾂｷ(プロフ) - おひなさん» 初めまして。コメント有難うございます。土方さん落ちは久々だったのでこれで良いのか迷走しましたが、おひなさんの暖かい言葉に救われました (2023年2月9日 7時) (レス) @page49 id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 最っ高な作品をありがとうございました！終始涙腺崩壊でした！w (2023年2月9日 2時) (レス) @page49 id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｱｶﾂｷ
| 作成日時：2022年12月27日 23時
