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「そういえば知ってますか?」
朝、俺を起こした新八は朝飯を机に並べながら話題を提示した。
内容はAのことだった。
「最近Aさんの絵が人気で幕府の方の目にもついてるらしいですよ」
きっかけはなんてことは無い。
元々売り物ではなかった彼女の絵を見た通行人が欲しいと言い出し、それがまた一人、また一人と広まっていったそうだ。
「何でそんなこと知ってんだよ?」
「姉上がお客さんから聞いたって」
新八の姉、志村妙はキャバクラ"すまいる"で働いている。
「それなら私もそよちゃんから聞いたヨ」
「まじかよ、めちゃくちゃ有名人じゃん」
それでも彼女は未だに依頼としてスケッチをするのは納得のいくものが描けていないからだろう。
一体いつそれが終わるのだろうか。
決して終わって欲しい訳では無い。
だからと言って彼女の完成作品が見れないのは何とも残念で...。
「何だかな…」
複雑な気分を紛らわせようと、銀時は白米を口に入れた。
.
.
.
「時間変更?」
『はい、午前中は用事があるので午後からでも良いですか?』
普段と変わらず厚いスケッチブックをバックに仕舞いながらAは次回の依頼時間変更を希望した。
何でも大切な用事だという。
対して俺はその日も別の仕事がある訳でもなく(つまり暇)なので二つ返事で了承する。
「何時頃?」
『お昼には終わると思うので、14時くらいでどうでしょう?』
「おー、了解」
どんな用事かは深く聞かなかった。
ただ、彼女の様子は少しのワクワクに緊張が混ざってるみたいでそれほど大切な用事なのだろうと思った。
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アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開! てかお前かい! このモブめo(`ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2022年8月21日 17時