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二十三話 ページ26

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相澤先生は「油断した…」と呟き、カフスを取る。

そして、ニヤリと笑った。





「お前らの勝ちだ」



『…はい』





私は安堵の笑みを浮かべる。

お前ら、なのだから、桐人も入っているだろう。

それでも桐人はなんだか納得がいかないようで。




「っ、僕は何もしてないです。

何もできなかった…」




そう顔を下に向けて手を握りしめている。

相澤さんは淡々と桐人に評価をつけた。





「その行動が今回のテストでは正解だ。

桐人の個性は戦闘には不向きだ。それに相手は俺だしな。
だから邪魔にならないよう隠れて事前に俺の個性をAに教えるのが最適解。

まぁ、コイツは俺の個性を知っていたけどな」





私を指差す相澤先生。

人を指差しちゃいけないんだー!





「お前の個性は敵対にはとても強いものになる。

ヒーローを助けるヒーローになれ。

それがお前にはできる」





桐人の頭を優しく撫でて、笑う相澤先生。

桐人の個性は、突然変異で生まれたもの。

この家系は突然変異的な形で個性を出す人が多いらしくて、お父さんも、お母さんも、自分と同じ個性を持った親族はいないらしい。

私は上手く2人の個性が混ざったが、それでも別物だし、桐人に関しては完全に突然変異だ。


個性を消すのは相澤先生が持っているが、個性を読み取る個性など、聞いたことがないと父さんは言った。



桐人は、私に劣等感を感じていた。

それに気づいたのは、2人と永遠に話せなくなってから。

私じゃどうにもできない。

…三日月に頼もうとしてたんだけど、もう平気らしい。





「っ、はいっ!」





桐人は、涙を流して綺麗な笑みを見せていたから。




『…こらこら、そんな風に拭ったら赤くなるぞ〜』




私はハンカチを取り出して、桐人の頬を優しく拭く。

桐人は深呼吸をして、涙を引っ込めようと頑張っている。



…?…誰か、いる。

私はそう思い、その方向を見つめる。





「…思ったより、気づくの遅かったな」



『ですね、お恥ずかしい』




私はそこから出て来た予想外の人物に目を見開く。





『(校長きたぁぁあ!!!??)』



[うるさいぞ主]



『(ごめんなさい)』





まんばちゃんから来たテレパシーに謝りながら、歩いてくる校長を見た。








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宇宙_Sora(プロフ) - 紺青さん» コメントありがとうございます。 紺青様の作品には劣りますが、そう言っていただけてうれしいです。 その楽しみに応えられるよう、精一杯努めさせていただきます。 (3月16日 9時) (レス) id: f2302e1efa (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - すごく素敵です。続き、楽しみにしています! (3月15日 20時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宇宙_Sora | 作成日時:2019年3月4日 18時

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