58.証拠 ページ9
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不思議な力。重力が反転したかのような力場の狂った感じ。
私の身体は文字通り宙に浮いていた。まるで、背中を磔にされているような……すごく、嫌な感じ。
｢悪いな、こちらも混乱してるんでね｣
｢……約束と違うじゃないですか｣
｢俺達が聞きたいことを聞けたら、Aの質問にも答えてあげるよ｣
やっぱり、この二人もなんだかんだ神様なんだと思った。
ソクジンさんも、ジミンさんもそうだけど、神様っていうのは時々物凄く理不尽で情がない。
悔しさに唇を噛み締める。
｢ユンギ兄さんは何処にいる？｣
｢踵疋……ジョングクくんの家｣
｢寝たきりなのはどうして？｣
｢私を助けるためにソクジンと戦ったから｣
｢負けたのか？｣
｢負けました｣
｢どうして？｣
｢……元々、羽根が折れてたからだと思う｣
そこまで答えさせられると、フッと圧力が抜けた。
ストンと地面に降ろされて、私は思わず噎せる。
｢君が龍穴を壊したい理由は？ 贄から逃れたいから？｣
｢龍穴を壊すと贄辞めれるんですか？｣
｢……ああ、なるほど。そこが分からないのか｣
ある程度話したところでナムジュンさんは気が済んだのか、語気を弱めてさっきみたいな雰囲気に戻った。
すうっと紋様が消えていく。
だけど、ホソクさんはまだ私に訊ねたいことがあるようで、表情は固いまま。
｢もういいだろ、ホソク｣
｢いや、でもまだ肝心なことが聞けてないだろ｣
｢……Aはユンギ兄さんの娘だって言ったじゃないか｣
｢それが本当かどうかも分からないだろ！｣
ホソクさんは警戒心が強いんだ。
私は何か証拠になるようなものを考えていた。
もし、本当に二人がお父さんを頼ってこの村に来たのなら、味方になってくれるかもしれない。
｢…………あ｣
私が突然声を上げたので、二人は一斉にこちらを向いた。
｢あります、証拠｣
そう言って見せたのは、私がお父さんを助けた時に出したあの変な神様の力。
他の神様よりはぼんやりしてて全身も光ってしまうけど、これは明らかに人間のものじゃない。
何とかあの時の感覚を思い出しながら、目を閉じて考えていると、二人がハッと息を呑む音が聞こえた。
｢……あの……これって、証拠になります？｣
薄ぼんやり程度に光を帯びた私の肌を見て、ぽかんと口を開く二人はコクコクと数度首を縦に振った。
｢確かに、同じ系統の力……だ｣
｢本当に君って何者なの？｣
とりあえず、一回ちゃんと話す必要があるみたい。
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sai(プロフ) - カナタさん» ちょっと抜けてるナムジュンめっちゃ好きで、好きが高じてこうなりました 笑 ハーレムになってからが本編です……！ (2020年4月10日 17時) (
レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ナムジュン可愛いです(笑)求婚の貢物届けるナムジュンと知ってても教えないお父さんが(笑)ヒロインちゃん・・・イケメン神様達のハーレム羨ましい(´；ω；`) (2020年4月10日 1時) (レス) id: 684671b8cd (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - カナタさん» 完結までありがとうございました！ その後も読んでもらえて嬉しいです〜ジミンちゃんは許しませんよ 笑 ぼちぼち続くので、また読んでやってくださーい！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - LiLiさん» ありがとうございます〜 オチだけは決めてたので、楽しく読んでいただけて何よりです！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 凄く面白かったです！最後はみんなで仲良く暮らせてよかったです^^テヒョンの自分だけ仲間外れ感からの第一志望に笑いました(笑)ジミンちゃん許してくれたの？(笑)お父さんしてるユンギさんも可愛いかったです！番外編などあったら是非読みたいです^^完結お疲れ様でした (2020年3月20日 2時) (レス) id: 684671b8cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2020年2月27日 10時
