次はさせて下さい 4 【降谷零/安室透/怪盗キッド】

episode 145 ページ17

恋人繋ぎ…

『う…運転に集中して下さい！』

降「…ダメだ
頼ってもいいんだろ？」

『そう言いましたけど…』

降「そんなことより…」

『？』

降「話し方が元に戻ってるぞ」

『え…』

あ…そういえば
でも、今の流れで敬語じゃなくなったら…

降｢？｣

『えっと…』

意識しちゃう…
降谷さんの事が好き
その気持ちが溢れてきそう…

降｢どうした？｣

『えっと…』

見つめられるとダメ

降｢ほら、着いたぞ｣

『うん』

いつの間にか目的地に着いたみたい
ちょっとホッとしてる私がいる

降｢ほら、降りてこい｣

『あ…』

手を引かれる
本当に紳士だなぁ…

『ありがとう』

降｢あっちだ｣

自然と手を繋いでる
好きだなぁ…
快斗とはまた違う大人の対応

『零くんは、お花の事よく知ってるの？』

降｢一般的な知識ならある程度は知っている
Aに喜んでもらいたくてな｣

『…っ』

降｢Aの笑顔が俺のご褒美になる｣

『零くん…』

一言一言が嬉しい
今の降谷さんは、きっと嘘や偽りのないありのままの彼の姿…

私が頼ってもらいたいと思っていた
憧れの人の普段は決して見せてくれない姿

降谷さんのことをもっと知りたい
もっと見せて欲しい
好きという気持ちを自覚すると
こんなにも欲張りになってしまうなんて
自分でも驚いている

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