名探偵コナン 短編集 【怪盗キッド/黒羽快斗/工藤新一/安室透/降谷零/江戸川コナン】

意地悪 3 【安室透】 ページ22

安｢その姿で歩き回るんですか？｣

『…私ならご心配には及びません
こう見えても力は強い方なので！』

安｢そんな事を言っているんじゃないんですけどね｣

『…よく分かりませんが
私も風邪を引くと困るので帰ります』

『安室さんもお仕事があるんですよね
色んな方に笑顔を振りまくお仕事が』

腕を掴まれたが、振り払う


安｢あなたは何も分かってないんですね｣

安｢というより、僕がやり過ぎたのかもしれません｣

ボソボソと何か言っていたけれど
私には聞こえない

『では、さようなら』

急に足元がふらつく
私の体を倒して一瞬の隙をつかれた

『〜っ』

気づけば唇が重なる
苦しいほどの口付け

『ん〜っ！！！』

胸をドンドンと叩くけれど彼はビクともしない

『…っ、はぁ…はぁ…』

やっと解放され睨みつける
息が出来なくなるかと思った

安｢分かりませんか？｣

『私を窒息死させるつもりですか？』

安｢…僕の愛で窒息するんですか？｣

『…』

馬鹿なのかな？と一瞬思ってしまった
貴方の愛で窒息するわけないでしょ！

安｢僕が笑顔を振りまいているように見えたのは、その姿をみてイライラする貴女を見たかったから｣

『…』

安｢それに愛想笑いでしかないですよ
僕が本当に笑顔を見せているのは貴女だけなのに…その違いに気づいてもらいたかったんですけど｣

『え…』

なに、私のせい？

『責任転換ですか？』

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