200 不死川side ページ17
何となく、気まずいながらも学校へと歩き校舎へと入る
先に登校していた生徒達がチラチラとこっちを見たり、通り過ぎざまに振り返って見たり……
Aもその視線に気づいているのか短くなった前髪を撫でつけている。
視線の中を歩いて二年の教室が並ぶフロアへと向かう
「じゃあなァ」
フロアに着き、D組の方へ歩き出そうとすると、袖が控えめに引っ張られる
『え、……あっごめん!』
パッと手を離すA。
無意味にこんな事する奴じゃない
「どうしたァ?」
そう聞くと、袖から離した手を胸元に置いてもじもじとしている
『えっと……今日からまた一緒に帰れないかなと思って』
そう言って俺を見る目をやっぱり直視出来なくて顔ごと逸らす
「あ、あァ……帰り教室に迎えに行く
じゃあ放課後なァ」
そう告げて早足でD組へと入り、机に置いたカバンを抱える様に机に突っ伏す
宇髄に言われた“漢気“とやらは朝、Aに会った時点でどこかへ飛んで行った。
それでも、意を決してAを祭りに誘う事ができたのは上出来なはずだ。
だけど、Aと目が合わせられない
目が合いそうになると顔を逸らしてしまう
「あ"〜、クソッ」
朝、家を出る前に整えた髪を自らぐしゃぐしゃと掻き乱す
「痛ェ……」
ワイシャツの左胸あたりをクシャっと握り締めた。
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月見おはぎ - 殿茶様のこまめな顔文字使用にも癒されつつある俺氏。夏休み課題が捗りそう(*´∇`*) (2021年8月13日 1時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - はむすけ。さん» 更新にムラがあってすみません笑 お気遣いありがとうございます^^ 続編公開しましたのでそちらもよろしくお願いします! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - みいさん» いつもコメントありがとうございます^^続編公開しましたので楽しんで頂けると嬉しいです! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - マ ツ リ 。さん» 応援ありがとうございます!続編公開したのでそちらもよろしくお願いします! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 続へーん!待ってます(´∀`) (2020年4月10日 11時) (レス) id: 43e3e848ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殿茶 | 作成日時:2020年3月30日 7時