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――Aはヴィランと一緒ににいた。
他のヴィランたちと違って自分たちを殺したり、再起不能にする意志はなかったと思われるけれど。
彼がUSJ襲撃に加わり、ヴィランたちの援護をしたのは事実である。
……ぶっちゃけ、オバケより危ないかもしれない。
警戒の色を強めたお茶子を見て、やれやれとAは両手を挙げた。
「今日はオフだし、何もしないよ。
ほら、今日の俺はホントに無害。
サンドイッチと本とスマホしか持ってないし」
「今日の俺はってことは、別の時やったら……？」
「わぁ、麗日ちゃんは賢いなぁ」
反論しないということは、多分そういうこと。
ヴィラン側に立って、敵連合に関係していることを否定するつもりはないらしい。
本当に食えない男だ。
「俺は後輩に嘘をつかないよ。
元先輩として誠実であらないとね」
「誠実なひとやったら瀬呂くんにキスしたりせんと思うけど……」
「あれ、もしかして羨ましかった？」
「そそそ、そんなんとちゃうし！」
「あはは、冗談冗談。
ごめんね。俺の個性柄、近い方がやりやすいんだ。君だってそうだろう？」
「うぐ……っ」
あの1件でお茶子の個性はバレている。
お互いに近づいた方がやりやすい個性だ。
この中途半端な位置はお互いへの牽制も兼ねて。
そもそも公共の場で個性の使用は厳禁。
Aが個性を使わない以上、刺激しないようにやり過ごすのがいちばんだ。
じりじりやり過ごそうとするお茶子と、終始にこやかで楽しげなA。
しばし訪れる、謎の沈黙。
これからどうしようかと考えるお茶子であったが、
ぐうぅう〜〜〜
……その思考も、情けない音で一時停止。
静かな公園に、可愛らしいお腹の音が響く。
ぼぼっと耳まで赤くなるお茶子を見て、ふふっとAは吹き出した。
「あはは！ そういえばもうすぐお昼だね。
麗日ちゃんもサンドイッチ、食べるかい？」
……とか何とか。
まだくすくすと笑いながら、Aはサンドイッチの袋を差し出してきた。。
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るいるい＊*(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます！ 嬉しいですvV (2019年5月29日 21時) (
レス) id: ffc7d791fa (このIDを非表示/違反報告)
カイ - お茶子も主人公も両方可愛い！ (2019年5月29日 20時) (レス) id: 2843dfb22b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 猫好きさん» 健全な占ツクでその話題はいけない…(戒め) (2019年5月24日 8時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 野獣せんぱ……すみません (2019年5月24日 0時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 祟璃さん» うわぁあ人名のミスとかいちばんやっちゃいけない誤字！ ありがとうございます！本当に助かります！ 修正致しました！ (2019年5月20日 10時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年5月12日 14時
